副腎疲労なのか、自律神経失調症やホルモンアンバランスなのか、不安感や吐き気、だるさ、寒気、ほてりなどの体調不良がなかなか治らない状況が5年ほど続いています。
サプリメントで栄養を補い、糖質制限やグルテンフリーなどの食事療法を続けていたのにもかかわらず、です。
そこで、今年(2019年初頭)は、思い切って遺伝子まで踏み込んで検査をおこない(メチレーション検査)、さらにアミノ酸検査、有機酸検査などを受けました。
今回は、これまで私が栄養療法で治らなかった理由や今後の治療方針などが見えてきたので、まとめたいと思います。
- 栄養療法(高たんぱく・低糖質の食事やサプリメントなど)で体調が改善しない方
- 栄養療法をこれからはじめる方
特に、このような方に参考になれば嬉しいです!
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栄養療法で効果が出ない
冒頭の通り、私は自分の症状から、血糖値の調整がうまくいかなくなる「低血糖症」ではないか、と探って「栄養療法」と呼ばれる治療に当たってきました。
その内容は以下のようなことです。
- サプリメントによる栄養補助
- 糖質制限やグルテンフリー(小麦製品を避ける)、カゼインフリー(乳製品を避ける)
- たんぱく質を多めに摂取する
- 重金属(水銀や鉛などの有害な金属)のデトックス
- カンジダ菌の除去など腸内環境を整える
こういった治療は、栄養療法のクリニックで受けられるスタンダードなものかと思います。
でも、私は食事に気をつけようが、有害なものをデトックスしようが、乳酸菌や消化酵素を飲もうが、いまひとつ改善しませんでした。
それでも、在宅で働けているし、日常生活は問題ないし、遠出はしんどいけどまぁいいか、と5年ずるずると治療に当たってきてしまったのですが…。
2018年末に騒音のストレスで体調がガラッと下降してしまい、あらためてきちんと治さなきゃ!と思った次第です。
今回、カイロプラクティックの先生にきちんと診ていただき、メチレーション検査・アミノ酸検査・遺伝子検査をし、もしかすると私が治らない原因はこんなことかな?と考えたのは、以下の2点です。
- メチレーションの問題があった
→メチレーションに異常があると、サプリメントや高たんぱくの食事などが逆効果になることも。 - 胃腸(特に消化力)に問題があった
→胃腸できちんと吸収されなければ、サプリメントの栄養も無駄になってしまう
→高たんぱくの食事が胃腸の負担になる
あくまで私のケース、ではあるかと思いますが、Twitterなどでやり取りをしている方でも「栄養療法で体調不良が治らない」とおっしゃっている方をけっこう見かけるので、参考になる部分がありましたら幸いです。
栄養療法が効果がない理由1:メチレーションに問題がある
ざっくりと説明すると、【メチレーション】というのは身体の中で重要なモノで、このメチレーション機能が正常だと、エネルギーやホルモン、セロトニンやアドレナリンなど神経伝達物質もきちんと働いてくれます。
(詳細はメチレーション検査を受けました~検査の有意性の記事で書いています)
でも、このメチレーションという歯車のような回路の部品(=遺伝子)に異常があると、歯車がうまく回らず、エネルギーやホルモン、セロトニンやアドレナリンなど神経伝達物質が作られなかったり、調整がうまくいかなかったりします。
また、アンモニアや硫黄など、身体にとって有害なものが過剰に作られてしまったり、解毒能力に支障をきたしたりすることもあります。
せっかくサプリメントで栄養を補給しても、たとえば上記の解毒能力の遺伝子に変異があったとしたら、その栄養がうまく分解されず、かえって有害物質がたくさん作られてしまい、体調を崩してしまうこともあるのだとか。
私の場合は、その解毒力の部分に遺伝子の変異があり、そういう人は高たんぱくの食事をきちんと分解できず、有害物質(アンモニアや硫黄など)を作り出してしまう、という体質でした。
せっせと糖質を制限し、たんぱく質を摂っていたことが、良くなかったのです…。
また、解毒能力が低いのに、重金属のキレーションをおこなっても効果が出にくかったのも納得です。
思い起こせば、体調を崩した当初よりも、だんだんと症状が多岐に渡るようになっていった気がします。
これは、メチレーションという遺伝子のことを考えず、栄養療法を続けてきてしまった結果なのかな…と後悔しています(してもどうしようもないけれど…)。
栄養療法が効果がない理由2:胃腸に問題がある
この要因はわりと単純で、サプリメントを摂取しても、消化力がなかったり腸に炎症があったりしたら、栄養が吸収されない、というものです。
サプリメントによる治療や、高タンパク低糖質、グルテンフリーの食事療法で効果が出ている方は、ある程度お腹が丈夫な方、ではないでしょうか。
私もそうなのですが、胃腸が丈夫でない場合、サプリメントの大量摂取やたんぱく質中心の食事は、かえって負担になる気がしています。
きちんと消化ができないのにサプリメントをたくさん飲んでも、吸収されにくいどころか、胃腸の負担になる可能性があるのかなと思います。
また、私は一時期クリニックの指導通り、たんぱく質ばかり食べ、糖質を徹底的に避けていました。
間食にはナッツ、チーズ、小魚、ゆで卵、豆腐、ささみ、などなど。
食事もたんぱく質と野菜中心でした。
途中でだるくて仕方がなくなり、糖質を避けすぎると副腎疲労が悪化する、ということを知り、糖質制限は緩めたのですが、消化能力が高くないのにたんぱく質ばかり摂っていたのも胃腸に負担がかかっていたかな、という気がしています。
正直なところ、初期のころよりも胃腸の状態は悪くなっている感じです。
(消化酵素や胃酸を補助するサプリは摂取していました)
ちなみに、私の消化力が低い原因は、逆流性食道炎で胃酸を抑える薬(パリエット)を数年服用していたせいだろうな、と思います…。
栄養療法をはじめる前に確認したいこと
私がお世話になっているカイロプラクティックの先生が、栄養療法を始める前に
- その人のメチレーション(遺伝子)の状態
- 胃腸の状態
を確認すべきだ、とおっしゃっていました。
私もこのたび、そのことをひしひしと感じています。
栄養療法でサプリを摂取する前に、高たんぱく低糖質の食事を始める前に、遺伝子やお腹の状態をきちんと把握していたら、今のようにずるずると治療が長引いたり、症状が複雑化したりはしなかったのではないか、と。
メチレーションの状態について
とはいえ、特にメチレーション検査は気軽に受けられるものではないかと思います。
高額(8万円~10万円)なので費用的に難しい方も多いかと思いますし(私も泣く泣く出費しました(´Д⊂ヽ)、日本のクリニックではほとんど薦められない印象です。
私も有名所のクリニックを何軒か通いましたが、メチレーションにまで踏み切って治療に当たってくださったのは、カイロプラクティカさんだけでした(現在はスカイプ診察でお世話になっています)。
ただ、サプリメントの摂取や食事でメチレーションの異常を判断していくこともできるそうなので、検査をしないまでも、【メチレーション】ということは念頭において治療することもできるのかな、と思います。
時間はかかってしまいますが…。
たとえば、
- たんぱく質中心の食事で、どこかおかしな症状を感じたりしないか(だるさなど)
- 硫黄系の食品(玉ねぎやにんにく、ニラ、など)を摂ると、体調が悪くならないか
- サプリメントの摂取で、体調を崩していないか(ビタミンB12や葉酸など)
などは、わりとメチレーションの異常が出やすい部分なのかなと思います。
胃腸の状態について
また、お腹が丈夫かどうか、も栄養療法をはじめる前にきちんと確認したほうが良いと思います。
消化力が低い、胃もたれしやすい、便秘、下痢しやすい、などお腹の調子がいまひとつな場合、サプリメントによる治療や、たんぱく質中心の治療がうまくいかない可能性が高い気がしています。
現在栄養療法をされている方も、
- たんぱく質中心の食事が胃腸の負担になっていないか
- サプリメントがお腹の負担になっていないか
ということを、あらためて検討されてみてはいかがでしょうか。
その他 副腎疲労の度合いなど
その他には、
- 糖質を制限して、体調が悪くなっていないか
ということもポイントかと思います。
糖質の取り過ぎは、血糖値を調整する膵臓に負担がかかったり、糖質が悪玉菌のエサになって、腸内環境の悪化に繋がる可能性があったりします。
でも、糖質もエネルギーを作るのに必要ですし、副腎がホルモンを作るのに必要です。
なので、糖質を控えて体調が悪い、という場合は、もう少し糖質を摂取することをおすすめします。
副腎がホルモンを作れず、副腎疲労が悪化してしまう可能性があります。
その人に最適な糖質の量、というものがあるそうで、それを見つけられたらベストだ、とカイロプラクティックの先生がおっしゃっていました。
同じように、たんぱく質の最適量もあるということで、何事も「自分に合った量を摂取する」のが大事だなぁ、と感じました。
(それが難しいんですけどね(;^ω^))
まとめ
本当は今後の治療方針(摂取するサプリメントや、お腹のためにすべきこと)をまとめようかと思ったのですが、長くなってしまったのでそちらはまた次回に(;^ω^)
栄養療法のクリニックでは、高たんぱくの食事や糖質制限、重金属のキレーション、カンジダ除菌、などを薦められるかと思いますが、できればそういった治療をはじめる前に、メチレーションやお腹の状態を確認できたらベストなのかな~と思いました。
また、栄養療法がうまくいかないな~という方、一度今の自分の状態や、飲んでいるサプリメント、食事を見直してみていただくと良いのかな、と思います。
コメント
こんにちは☆
桜の季節になりましたが、急に寒くなったり、風が強かったり、まだまだ寒い日が続きますね。
ところで、栄養療法の情報を集めていても、メチレーションについて目にすることは少ないので、参考になりました☆ありがとうございます。
栄養素を摂り、吸収することって、簡単なようでいて、とても難しいですね・・
健康な時には身体に何が必要かなんて考えなかったですし、食べたい物を食べたいだけ食べていました(笑)
戦時中や貧しい時代も副腎疲労になったのかな、、なんて思う今日この頃です。
ちなみに先週、甲状腺ホルモン剤や抗鬱薬を貰っている病院で再度血液検査をしたところ、相変わらずT3の数値と、今回初めてコルチゾールの数値が基準以下となっていました。
主治医からは病気ではなく、おそらく身体が疲労しているから、こういう結果になったのではないかと・・
ただやはり疲労感をどうにかしないと、と改めて痛感した次第です。
先日、唾液でコルチゾールとDHEAを測るキットを買ったので、結果が出たらまた報告させて下さい♪
明日は寒波が来るようなので、ちよこさんもどうぞご自愛下さいね。
お邪魔しました☆
萌子さん、こんにちは!
いつもこまめにコメントくださりありがとうございます(^^)
気候は不安定ですが、春は一番好きな季節なので、気分は比較的良く日々過ごしています!
メチレーションについては、ほとんど目にしないですよね…。私もそうでした。
私の場合、サプリや食事で副腎疲労?が良くならないので、遺伝子まで踏み切って調べたのですが、
治らない理由らしきものがわかってよかったな、と思います。
だから治るかどうかはわからないのですが(;´∀`)
萌子さんと同じく、私も以前血液検査をしたとき、病気からではなく身体が疲れているから低めの値になっているのでは、と説明されました。
私は数値には出ていないのですが、機能は低下している状態だそうです…。
たんぱく質とかの摂取量が少なめ、とそのときも言われたので、栄養が吸収できない状態が原因なのかな~と。
寒くなったり暑くなったり何かと身体に堪えますが、萌子さんもご自愛下さいませ!