2014年から、だるさや不安感といった副腎疲労などの病気と格闘しているちよこと申します。
栄養療法という治療で改善に至らず、2019年にいくつかの検査を受けました。
この記事では、2019年2月に受けたアミノ酸検査の結果や簡単な見方をまとめました。
(ちなみに同時に【有機酸検査】という検査も受け、その結果は有機酸検査の結果という記事でまとめています)
アミノ酸検査とは~内容や費用
アミノ酸検査とは。その名前の通り体内のアミノ酸のバランスを見る検査です。
今回私はカイロプラクティカさんで受けたのですが、今まで4件くらい栄養療法のクリニックに通っていて、紹介されたことは一度もありませんでした。
カイロプラクティカさんいわく、「アミノ酸バランスを見ることは栄養療法的にとても大事」ということです。
でも、費用は5万円前後…。
海外に送るため、結果が出るまでに2~3週間かかります(私は3週間弱くらいかかりました)。
ちなみに有機酸検査と同じく尿検査で、同時に受けることができます。
カイロプラクティカさんではたっぷり1時間時間を使って結果の説明をしてくださったので、とても納得することができました。
アミノ酸検査の結果
それでは、私の検査結果を参考に各アミノ酸の働きなどをご紹介していこうと思います。
基本的な内容は1枚目の結果に集約されており、2枚目、3枚目の結果は、「解毒」や「胃腸」などカテゴリ別に分かれている結果になります。
見方としては、バーが左に振れているものは「足りていない」ということで、右に振れている場合は「足りている」ということです。
結果を見ると、私は全体的にアミノ酸が不足していることが見て取れるかと思います。。
ちなみに、アミノ酸が不足しているというだけでも体調不良の原因になるくらい、アミノ酸は重要な栄養素です。
なぜアミノ酸が足りていないのか
1枚目の中段、必須アミノ酸、そして下段の非必須アミノ酸、どちらも低い数値です。
アミノ酸不足が考えられる原因としては、
- 胃腸の吸収力が落ちている(胃酸不足、よく噛んでいない、消化酵素不足、蠕動運動が低下しているなど)
- 腸内環境が悪い(カンジダなど腸内細菌の繁殖)
- たんぱく質の摂取量が低下している
- 代謝機能が低下している
以上のようなこと。
私の場合は、きちんと胃腸で吸収できていないのだろうなあ、という気がします。
私は、たんぱく質はわりとしっかり摂っているほうだと思っています。
副腎疲労や低血糖症になってから、たんぱく質の摂取は意識してきました。
でも、胃腸が丈夫ではないので、きちんと吸収されていないという可能性は常々考えていました。案の定、という感じです(涙)
では、アミノ酸が不足するとどうなるのか。
次の項目から、各アミノ酸の働きとともに簡単にまとめています。
必須アミノ酸
メチオニン
私が特に不足しているアミノ酸のひとつです。
メチオニンは他のアミノ酸や物質の前駆体になっているので、とても大事なもの。
ざっくり説明すると、メチオニン不足は以下の症状の原因になっているそうです。
- 肝臓の解毒能力の低下
- 頭痛
- 疲労感
- 近視
- 動脈疾患
- 胆汁不足
- 骨格系の障害
特筆すべきは、一番上の「解毒能力の低下」。
解毒機能が低下するということは、身体に入ってきた水銀や鉛などの有害物質、化学物質が解毒できなくなるということです。
副腎疲労や低血糖症がなかなか治らない方は、重金属のキレーション(デトックス)治療に進まれる方も多いかと思います。
有害物質が溜まってしまう原因は、メチオニン不足かもしれません。
(重金属のキレーションがうまくいかない、という場合はメチレーション(遺伝子)検査の項目が参考になるかもしれません)
メチオニンを含んでいるのは、たんぱく質やアーモンド、カシューナッツなど。
(とはいえ、ナッツ類も消化に良くなかったり、合う・合わないがあったりするのでご注意を)
メチオニンは、マグネシウム、ビタミンB6・B12、葉酸と同時に補給すると良いそうです。
BCAA(バリン、ロイシン、イソロイシン)
BCAAは筋肉のエネルギーになるので、運動や筋トレをしている人はご存知の方も多いと思います。
BCAAは、バリン、ロイシン、イソロイシンの3つのアミノ酸。
アンモニアの処理に必要なグルタミン酸を作ってくれるため、ブレインフォグなどの原因になっているアンモニアを解毒するためにも有効なアミノ酸です。
食べ物のアミノ酸の半分はこのBCAAが占めるそうなので、通常は不足することがありません。
BCAAが不足している場合は、
- 食生活の偏りがある
- 腸内環境が悪い
などの原因が考えられます。
フェニルアラニン・チロシン
フェニルアラニンは、必須アミノ酸の中で私が一番不足している栄養素でした。
フェニルアラニンはたんぱく質の合成に必要で、チロシンの前駆体でもあります。
チロシンは、ドーパミン、アドレナリンなどの神経伝達物質や、甲状腺ホルモンを作るときに必要です。
ということは、フェニルアラニンが不足していると神経伝達物質も作りにくくなってしまうということ。
うつ病などを患っている方はフェニルアラニンが不足していることが多いそうです。
フェニルアラニンが低い原因は、こんなこと。
- 偏食やダイエットによるたんぱく質摂取不足
- 胃腸の機能が落ちている(特に胃酸が不足している)
私は長期間制酸剤(パリエット)を服用していたので、後者の低胃酸が原因なのはほぼ確実です…。
うつ病の方は、まずお腹のケアからはじめたほうが良いと言われます。
それはアミノ酸の吸収の観点からも言えるのでしょうね。
大豆などの豆類、チーズ、ナッツ、貝類はフェニルアラニンを含みます。
とはいえ、大豆も豆類も、乳製品も合う・合わないがありますので、摂りすぎや摂取にはご注意くださいね。
ヒスチジン
ヒスチジンは胃酸の分泌を促すアミノ酸。
ということは、
…という悪循環なのでしょう…私の場合…。
非必須アミノ酸
アスパラギン酸
アスパラギン酸は、食品のたんぱく質からダイレクトに吸収されています。
なので、アスパラギン酸の不足は総合的なたんぱく質不足が原因でもあります。
グルタミン
リーキーガット(腸粘膜に炎症がある疾患)の方は、グルタミン酸を摂取している方も多いのではないでしょうか。
グルタミンはグルタミン酸に変換され、腸をはじめとする粘膜の炎症を回復させる働きがあります。
当然グルタミンが不足していると、粘膜の炎症が悪化してしまう可能性が高くなります。
さらに、グルタミン酸はGABAに変換されるので、グルタミン不足はGABA不足=ストレスやイライラ、不安感などに繋がります。
とはいえ、グルタミンをうまく変換できない体質の方もいるので、安易な摂取はご注意ください!
ホスホエタノールアミン
検査結果の中段、「ホスホエタノールアミン」も私は低い値が出ています。
簡単に説明すると、このホスホエタノールアミンが不足による影響はこんなこと。
- 副交感神経の活動が低くなる
- 記憶力や認知機能が低下する
ホスホエタノールアミンが不足している原因は、たんぱく質やマグネシウムが足りていないことが考えられます。
トリプトファン
トリプトファンはセロトニンの原料になるアミノ酸です。
私は、チロシンやフェニルアラニンも低めなので、アミノ酸不足から神経伝達物質もうまく作れていない可能性が高いです。
とはいえ、ストレスや体質が原因でトリプトファンがセロトニンに変換できない場合もあります。
その場合はトリプトファンが変換された形状の、5-HTPのサプリを摂取するようカイロの先生にオススメされました。
アンモニア
ブレインフォッグなど脳に悪影響を及ぼす【アンモニア】。
私はそれほど高くはない、と思っていたのですが。
私は全体的にアミノ酸のバランスが低いので、アンモニアが「ちょっとだけ高い」のは、私にとっては「結構高い」ことになるのかもしれない、とのこと。
でもブレインフォッグの症状はそんなに気にならないので、「アンモニアの解毒に全力をかける!」というほどではなさそう(と勝手に解釈)。
アンモニアの解毒やブレインフォグについては、また別途記事を書きたいと思っています。
アミノ酸不足をどう補うか
先にも書きましたが、アミノ酸が全体的に不足している原因は、私の場合胃酸不足や腸内環境が悪いことが挙げられそうです。
「サプリや薬を飲んでいるのに体調がなかなか改善しない」という方は、胃腸が丈夫でない方が多い気がします。
胃腸の機能を改善するには、最初は消化酵素をはじめとするサプリメントで消化能力を上げることも大事なのかなと思います。
あとは、私はHealth Gutという胃腸に良いハーブや栄養素が詰まっているサプリメントを摂りはじめました。
また、アミノ酸もサプリメントで補っています。
- Solgar エッセンシャルアミノコンプレックス
- 価格:90カプセルで2300円前後(規定の飲み方では45日もつ)
- 飲み方:食間に1カプセル(1日2回)
私が買っているはSolgarのアミノ酸です。
特に私が摂取したかった「メチオニン」と「ヒスチジン(胃酸を補う)」が入っている複合タイプだったので購入。
1日2回食間に、ということでしたが、私は忘れなければ3回飲んでいます。
アミノバイタルなど国産のアミノ酸もたくさん出ていますが、国産のものは添加物が多い割にアミノ酸の含有量が少ないので、私は基本的に購入していません…。
ただ、唯一(?)添加物が最低限で質の良い国産アミノ酸が、MUSASHIというメーカーから出ていて、カイロの先生におすすめされました。
私も5回くらいリピートしています。
Amazonで買えることと粉末であることがメリットなのですが、お高めなので長期継続リピートはできず…。
スティックタイプで持ち運びしやすく、ほんのりレモン風味がついているので飲みやすい(それでも粉っぽいけど)のが良いです。
なんとなく粉末のほうが吸収率が良い気がして探しているのですが、海外のものでも、粉末タイプは特に添加物が多い印象です。
各方面から信頼の厚いThorneがアミノ酸を出しているのを発見したので、余裕があるときはこちらを飲んでみようと思っています。
まとめ
冒頭にも書きましたが、アミノ酸が不足しているたけでも体調不良に繋がるということ。
さらに、アミノ酸は身体の代謝や解毒、神経伝達物質の生成などさまざまなことに関わっているので、アミノ酸はとにかく重要なのだな、ということをきちんと認識できました。
高たんぱくの食事でなかなか治らない方。
胃腸が弱い方。
アミノ酸の摂取を見直してみてはいかがでしょうか。
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