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重金属キレーションがうまくいかない場合

メチレーション
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最近、目下おこなっているメチレーション治療について。

メチレーションというと、日本では自閉症のお子さんに対するアプローチとして広まっている印象を受けます。

でも、今回検査を受けてみて、副腎疲労やうつ病がなかなか治らない、栄養療法で効果が出ない、という場合にも調べてみると良いんじゃないかな~と思いました。

 

以前の記事では私の検査結果を掲載しましたが、今回はそのうちのひとつ、【CBS】という酵素について具体的に記載したいと思います。

 

解毒や有害な物質の蓄積に関わる、【CBS】。

ここに変異があると、以下のような影響があります。

  • 重金属のキレーション治療がうまくいかない
  • ブレインフォグの原因でもあるアンモニアなど、有害物質が増加する

 

ブレインフォグにお困りの方も、参考になれば幸いです。

 

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メチレーションのCBSとは

methil

手書きで見にくくて恐縮ですが(汗)

 

身体の中では、歯車のように、さまざまな物質が生成されたり再利用されたりしています。

これがメチレーション代謝、というもの。

 

その中でも、私は右のほうにある【CBS】という酵素に遺伝子の変異が見つかりました。

 

通常、【MTR】や【ACAT】などに遺伝子に変異があった場合、その部分は機能が低下している可能性が高い、ということになります。

 

でも、この【CBS】に関しては、変異があると【過剰に】機能してしまっているそうです。

 

CBS変異の影響

CBSが働きすぎてしまうと、主に解毒に関して影響が出てきます。たとえば…

 

  • 解毒に大事なグルタチオンが作られにくくなる
  • 有毒なアンモニアや亜硫酸塩、硫黄が作られやすくなる

 

通常、上の図のように、ホモシステインは【BHMT】によりメチオニンに変換されます。

でも、CBSが過剰に働いてしまうと、ホモシステインが変換されにくくなります。

(私の場合【BHMT】にも変異があるので、余計にそうなっているようです)

 

ホモシステインから、シスタチオニン→グルタチオンへとうまく変換されれば良いのですが、変換されずにアンモニアが作られてしまうと、体内にアンモニアが溜まってしまいます。

 

過剰なアンモニアは脳内に溜まって、ブレインフォグや疲労感等の原因になります。

 

さらに、グルタチオンではなくタウリンが過剰になってしまったり、最終的に硫黄がたくさん作られてしまったりすることもあるのだとか。

 

硫黄が増えると、

  • 自律神経のバランスが崩れる
  • セロトニンやドーパミンが減少する
  • マグネシウムとカルシウムのバランスが崩れる
  • グルタミン酸とGABAのバランスが崩れる
  • 糖代謝が悪くなる

 

など影響があるそうです。

 

検査ができない場合

とはいえ、検査は高額ですし、クリニックではなかなか薦められないので、メチレーションの検査を受けられる方は少ないのかな~と思います。

私も悩みに悩んで検査を受けました…。

 

検査を受けられれば、はっきりとどこに変異があるのかわかりますが、受けない場合でも、症状や自分の状態から「CBSの変異があるかも」ということは把握することはできるそうです。

(私が検査を受診したカイロプラクティックの先生談)

 

CBSに変異がある場合は、以下のような症状が出ることがあるそうです。

  • 重金属のキレーション(デトックス)治療をしているのに良くならない
  • ブレインフォグがある
  • 硫黄食品(玉ねぎ、にんにく、ニラ等)が身体に合わない

 

いずれも解毒に関わることですね。

 

解毒機能がうまく働かず、アンモニアや硫黄など有害なものが身体に溜まってしまっている場合、この【CBS】に変異がある可能性が高いです。

 

CBS変異があった場合の対処

メチレーション検査に加えて、アミノ酸検査などでアンモニアの濃度を測れれば、数値ではっきり「CBSに変異があるな」「アンモニアが溜まっているな」とわかるのでベストです。

私の結果は「アミノ酸検査の結果」という記事で書いていますが、アンモニアは「少し溜まっている」ようでした。

 

ただ、検査は高額ですし時間もかかるので、自分の症状によって対策をして様子を見る方法もあります。

 

たとえば、

  • アンモニアの解毒に有効なシトルリンの補給
    • その他、ユッカやアミノ酸(BCAA)もアンモニアの解毒に効果がある
  • 亜硫酸塩を解毒するミネラル(マグネシウム、モリブデン、マンガンなど)の補給
  • 硫黄を含む食品(たまねぎ、ねぎ、ブロッコリー)などを控える
  • グルタチオンの摂取で解毒能力を高める

 

解毒のために摂取しているサプリ

具体的に、私が摂取しているサプリを記載しますね。

ブレインフォグがある方は、以下のサプリメントに加え、ユビキノール(コエンザイムQ10)も効果があるそうなので、よろしければ参考にしていただければと思います。

 

アンモニアの解毒

アンモニアの解毒には、シトルリン→ユッカ→BCAA→シトルリン、と試してきました。

 

ユッカ

500mg、100カプセルで700円弱。メーカー推奨は1日1~3回2カプセルです。

私は1日1~2回、2カプセル服用していました。

ユッカはアンモニアの解毒のほか、抗炎症作用もあるそうで、ちょうど歯茎に炎症があったので飲んでいました。

もともと私はブレインフォグなどアンモニアが蓄積しているような症状は少なかったので、アンモニアの解毒に効果があったのかはわかりませんが、歯茎の炎症は良くなった感じです。

価格がお手頃なのがとっても良いです!

 

BCAA

こちらは16オンス(454g)で2300円前後。かなり大きい容器です。

1回5gを空腹時に飲むのですが、約90回は飲める計算です。

 

BCAAは、L-ロイシン、L-イソロイシン、L-バリンのアミノ酸がバランスよく配合されていて、添加物が一切ないのが気に入って購入しました。

日本のBCAAだと合成甘味料や糖分などが結構ガッツリ入っているのでご注意を…。

 

BCAAはアンモニアの解毒で飲んでいるというより、運動の補佐が目的だったりします。

最近スクワットなど軽~い筋トレをはじめたので、運動前に飲んでいます。

 

このBCAA、トリプトファンの吸収を阻害するそうなので、寝る前に飲むことは避けたり、5-HTPやトリプトファンのサプリメントとは飲む時間を離したりしたほうが良いかと思います。

 

シトルリン

カプセルタイプもありますが、私は他のアミノ酸と混ぜたいので、パウダータイプを選びました。

こちらは4オンス(113 g)入っていて、2000円前後。

1日1~2回小さじ1/2服用、とのことなので、約45回分です。

 

シトルリンもアミノ酸の一種で、アンモニアなど毒素の解毒に効果があるほか、BCAAと同じように運動時のサポートにも良いそうです。

血行促進効果があるので、冷え性やむくみの改善にも良いとか(^^)

 

私は、BCAAに混ぜて飲んだり、総合アミノ酸と一緒に飲んだりしています(私はアミノ酸の吸収ができていないので…)。

 

亜硫酸塩を解毒するミネラルの補給

ミネラルについては長くなるので別記事にしようと思います。

私が今飲んでいるものは「マルチミン」と、長いことリピートしている「トレースミネラル」です。

 

グルタチオン

グルタチオンは、合えば解毒能力が高まり効果が出た!という話を聞く一方で、「合わない」という意見を耳にすることもあります。

私はそのときの体調次第です。

 

基本的には大丈夫なのですが、免疫力が落ちていたり、体調が下降しているときに飲むと、低血糖症状が出ることがある、かも。

もはやグルタチオンのせいなのかどうなのかわからないのですが(汗)

 

このヘルシーオリジンズのグルタチオンは、250mg、60カプセルで1500円弱と少量で試しやすいことと、還元型という吸収率が良いタイプなので、様子を見つつ飲んでいます。

 

まとめ

メチレーションでCBSに変異がある場合、最優先で対策すべき問題だ、と検査結果のレポートに記載されていました。

 

CBSに変異があるのに、他の対策……たとえば、葉酸やビタミンB12のサプリを摂取したり、メチレーションを回してくれるSAMeというサプリメントを摂るなどすると、解毒回路がうまくいかず、かえって毒素が増えてしまう、という結果になりかねないそうです。

 

葉酸やビタミンB12、SAMe、などのサプリメントを摂取して体調がかえって悪くなってしまった場合や、硫黄系の食品が合わない、重金属のキレーションがうまくいかない、という方は、一度このCBSという遺伝子の変異を疑ってみるのも良いかもしれません。

 

その他メチレーションに関する記事はこちら

コメント

  1. ゆう より:

    お世話になっております。以前通院先をどこにするべきかご相談いたしました者です。
    お礼をしたくてコメントいたしました。先日、ちよこ様と同じカイロプラクティック院に初診で伺いました。ちよこ様のおっしゃる通り時間をかけて診療してくださる聡明な先生で希望が見えました。早速、メチレーションプロファイル検査、毛髪メタル、有機酸、尿中アミノ酸検査を申し込みました。
    正直に言って、もっと早くこの院のことを知り、バイオロジカル検査をしていればどれだけの時間と費用、労力、精神肉体的苦痛がセーブできたことかと思っています。
    「個人差だよ」とか「体質だよ」、「気の持ちようだよ」とか散々言われてきましたが個人差、体質とは結局遺伝子(SNPs)からきているんだなと思いました。巷には高たんぱく、鉄補充、メガビタミンを中心とした栄養療法(もどき)がたくさんあり私もご多分に漏れず全てやってきましたが、遺伝子を無視していたので効果が無かったばかりか悪化させてしまったんだと思います。
    ちよこ様が既にご存じでしたら恐縮ですが、ウィリアムウォルシュ、ベンリンチ、エイミーヤスコ博士あたりがメチレーション、デトックス分野にかなり精通しているなと思いました。宮澤医院ともつながりが深いようですね(前2博士)。アマゾンでも著書が入手可能なので購入を検討しています(個人的にはエイミーよりベンリンチの方に興味あり)。また、副腎疲労やリーキーガットなどの対策は全て発達障害(ASD,ADHD,LDなど)の対策に行き着くな、と感じました。一部の当事者の方やその保護者の方は凄まじい知識量・行動力・執念があり、副腎疲労クラスターのパイオニアのようにも感じ大変参考になります。
    とにかく、ここまで行き着けたのはちよこ様がブログという形で情報を記録・開示していただいたからに他なりません。本当に感謝しております。
    これからも何卒よろしくお願いいたします。

    • ちよこ より:

      ゆうさん

      こんにちは、コメントありがとうございます。
      その後どうされたのかな、と気になっておりましたので、ご連絡いただけて嬉しいです。
      カイロプラクティカ、ゆうさんに合っていたようで何よりです。
      本当に「個」を診てくださるのでありがたいですよね。ゆうさんがおっしゃるような治療、巷の栄養療法は、カンジダを除菌して、重金属をキレーションして、サプリで補って…という一辺倒になってしまうので、その人に合った治療をすることがいかに大事か噛み締めています。

      私もゆうさんと同じ気持ちで、メチレーション(遺伝子)を無視して栄養療法をおこなって、どれだけのコストや労力を無駄にしただろう、と歯がゆい思いでいっぱいです。

      メチレーション関係の海外の医師は、カイロプラクティカの先生に教えていただきましたが、本当に発達障害のお子さんをお持ちのお母さんの情報量はすごいと思います。
      私はまだまだそこまで足を運べないのですが、日本の医師ももっとメチレーションや遺伝子を診て、時間をとって個人を診る治療をしていただきたいと思います…。
      今後治療法が確立されると良いですね。
      ご丁寧にコメントいただきありがとうございました。
      ゆうさんの体調が少しでも前進することをお祈りしております

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