主に副腎不全などの副腎疾患に用いられるステロイドの薬、【コートリル】。
私はかつて副腎疲労でコートリルを処方され3ヶ月ほど飲んでいました。
この記事では、その効果や危険性について思うところを書いています。
なお、本記事で扱っているのは副腎疲労でコートリルを服用する、というケースです。
副腎不全などその他の副腎疾患に関してはこの限りではありません。
コートリルを処方してもらいました
この記事を書いた当初、私は副腎疲労の治療3年目を迎えていました。
サプリメントや食事に気をつけていたり、カンジダ除菌や重金属(水銀など)のキレーション治療に当たっていたりしたにもかかわらず、なかなか改善しなかった私の副腎疲労。
そんな中、Twitterでやり取りさせて頂いている闘病仲間さんが「コートリルがいい!」とつぶやいていたのを目にしました。
偶然同じクリニックの診察を受けていた私は、医師にそれとなく「副腎疲労が辛い」と訴え、「じゃあコートリル試してみましょうか?」という流れに成功。
副腎疲労にたいして薬を試すことがはじめてだった私は、コートリルに期待大。
まずは10mgを朝1錠から始めました。
コートリルの副作用
初日は、コートリルを飲んだあと胃がムカムカするような感じがあって、嫌な予感がしました。
私はピルもDHEAも吐き気がけっこうしんどくて、「まさかホルモン系の薬は合わないのか?コートリルもダメか?」と頭をよぎりました。
でも、2日目、3日目と飲んでいくと胃のムカムカはあまり気にならない感じに。
ただ、ネットで調べたところ「吐き気で飲めない」という方の意見もあったし、コートリルの副作用に「吐き気」と記載があったので、合わない人もいるのかなと思いました。
コートリルの効果
一週間弱で、なんとなくだるさが軽減されている感じがしました。
私は副腎疲労の唾液検査の結果は悪いくせに、朝起きられないとか、寝込んでしまうとか、それほど重い副腎疲労の症状はありませんでした。
そのせいもあってか「なんとなく」の効果しか感じられないのかな、と思ったり。
でも、午前中や夕方に「だるいな~」と座椅子でぐったりしたり、首周りが火照ったり、ということが少なくなったような気がしていました。
ただ、「だるさが軽くなったな」という効果は、副腎疲労で摂っていたサプリメントやコエンザイムQ10でもちょっと感じられていたんです。
私が悩んでいたのは、以前のように外で普通に働ける、健康的な身体。
サプリメントだとそこまでの体調改善にもっていくことは難しかったのでした。
私の副腎疲労の度合いだと、ビタミンやアミノ酸などの栄養補充だけでは副腎が癒やされないのかも……と考え、コートリルを飲みはじめたのですが。
3ヶ月飲んで、コートリルも「元気な身体!」まで改善することはできませんでした。
個人的な体感としてはは、コートリルも副腎皮質系サプリも似たような感じでした。
コートリルの危険性
この記事を書いた当初、SNSでやり取りをさせていただいた方がいたり、こちらにもコメントをいただいりしました。
最初私はコートリルに対して賛成意見も否定意見も持っていなかったのですが、いろいろな方の助言を伺ったり、後日違う病院に通ったりして、賛否どちらも考慮するようになりました。
副腎疲労に対するコートリルの服用に関しては、賛否両論があります。
私は「効いた」という声を聞いて服用しはじめたのですが、やはりホルモンの薬なので抵抗もあり、3ヶ月程度で飲むのを控えています。
だるさ改善についてはコエンザイムQ10(ユビキノール)で代用できているので。
ただ、2017年当時、主治医は「10mgなら長期服用しても問題ない」と言っていました。
※主治医は内分泌科の医師ではなく栄養療法の医師です。
また、実際にコートリルを飲まれた副腎疲労の方で「コートリルのおかげで動けるようになった!楽になった!」という意見も聞きました。
反対に、否定意見も耳にします。
医師の間でも、私の主治医のように「コートリル服用しても大丈夫!」という意見と、「副腎不全の患者さんなど適切な人以外にはふさわしくない」という意見、真っ二つな感じです。
こまる(´;ω;`)
サプリについても賛否両論がありますし、何ごともそうなるのは仕方ないでしょうが……。
私たち患者ができることとしては、そうした賛否両論を踏まえ自分で納得したうえで治療をおこなうということしかないのでしょうね。
とはいえ、自分を実験台にするわけですから難しいものです…。
副腎皮質サプリとホルモン
ちなみに、副腎疲労で服用すると最も効果的と言われる副腎皮質サプリメントには、残留ホルモンは含まれていないそうです。
「長期服用しても安全」と医療従事者やメーカーから回答いただきました。
「ホルモン除去されている」と回答のあった副腎皮質サプリ
(他のメーカーは問い合わせていないのでわかりません…)
Thorneに関しては闘病仲間さんが問い合わせてくださり、「ホルモンは気にならないほどに除去されている」とのことでした。
(英語なのでハッキリわからなかったそうですが、気にならないというのが気になる…)
とはいえ、私はどちらも比較的長くリピートしていますが、悪化したということはありません。
値段は高いですが、アドレナルリビルダーのほうが安全性は明記されているのかなと思います。
「残留ホルモンは除去されています」「狂牛病の心配のある牛ではなく豚から抽出されている」と明記されており、販売元からも「長期服用しても大丈夫」と返答がありました。
(それを信じるのならば…ですが(汗)
まとめ
コートリルを服用してみての私の結論は、副腎疲労の方のコートリル服用に関しては、どちらかというと否定的な意見を重視して進めたほうが良い、ということです。
ただ、内分泌科の医師のもと、きちんとホルモン検査を定期的に行ないながら服用すれば、副腎不全になるリスクを避けられる可能性は高くなるのかな、と。
DHEAやプロゲステロンクリームに関しても同じですが、ホルモンに作用するような薬やサプリメントは、本来は定期的に血液検査などで経過を見ながら使用すべきだ、と思います。
栄養療法の医師は安易にホルモン系の薬やサプリメントを処方・推奨しすぎだと思います……。
それで私たち患者側に弊害が起こっても、自由診療なので結局は「自己責任」になってしまいます。
とはいえ、体調悪化を覚悟で新しい治療法に賭けるしかない、という部分も大きいのですよね……。本当に難しい分野だな、と思います。
コートリルをはじめ、ホルモン関係の薬やサプリメントを服用される方の参考になれば幸いです。
コメント
内分泌科での検査は受けられていますでしょうか。
唾液コルチゾールではなく、早朝に血液からコルチゾールを測ります。
低血糖の症状がでているとのことなので、副腎皮質機能低下症、副腎不全の疑いがあるかと思います。
また、健康な身体の方がコートリルを服用するのは、今後副腎不全を招くことになりますし、すでに服腎不全の場合は原因が下垂体や視床下部によるものなのか更に検査をする必要があります。
わたくしは、機能性低血糖や副腎疲労という病名の対処をしていて、結果的に服腎不全を見逃していました。
救急車で運ばれたときは、かなりひどい状態でした。適切な処置を受けずに、ひどい病気が潜んでいる可能性もあるのでコメントさせていただきました。
nadさま
はじめまして、管理人のちよこと申します。
ご指摘いただきました副腎の機能不全等の問題は私も認識しているところでした。
コートリルについては、主治医が服用は「問題ない」とする一方で、nadさまがおっしゃるように副腎不全を招くとの見解をしている医師がいることも存じております。
この記事には記載がなく恐縮ですが、新しい記事にその矛盾(といいますか葛藤…)を指摘しておりました。こちらの記事にもリンクを設定しようと思います。→この記事にも危険性を記載いたしました。
nadさまも副腎疲労の治療を受けられていたとのことで、同じように栄養療法の治療も受けておられたのだと思います。
ネットで拝見していると、nadさまと同じように副腎疲労の治療をしていたら副腎不全だった、という方もいらっしゃいますよね。
私は内分泌科では副腎不全などの疾患はない、と言われています。
医師により見解が違うので戸惑いますよね…。
コメントをいただきありがとうございました。