私はこれまで、副腎疲労や低血糖症、カンジダ菌や重金属の蓄積などを疑って、栄養療法(食事制限やサプリメントの摂取)をしてきました。
漢方やカイロプラクティックを試したり、最近ではメチレーションという遺伝子に踏み込んだ検査を行なったりと、闘病生活は5年に渡ります。
寝たきりになるほど重症ではないとはいえ、外で働いたり友だちと遊んだりすることはきつく、なかなか改善の兆しは見えません。
以前のような健康体に戻るには遠いのかな~と途方に暮れることもありました。
今の治療法、本当に合っているのかな…?と不安を感じることもしばしば。
でも、このたび「〝見えない病〟の治し方」という本を読んで、体調不良や治療方針の参考になることがたくさんあったので、抜粋してご紹介したいと思います。
このような方に参考になるかもしれません!
- 「なんとなく調子が悪い」(東洋医学で言う『未病』)という状態が続いてる方
- 栄養療法(サプリメント)や食事療法を続けているのに良くならない方
- 薬を服用しても改善しない方
- 自律神経失調症やうつ病、不眠症などの方
『見えない病の治し方』内容紹介と感想
現代人が多く抱える心身の不調。
それは病気の少し前の状態。
最新医療が注目する、体内時計、自律神経、ホルモン、毛細血管
それぞれを解説、バランスを取るメソッドを紹介!
不調を病気につなげないための方法が満載。(内容紹介より)
この本のコンセプトは、「病気の原因の9割は生活習慣で、それを変えれば病気は防げる」、というものです。
すでに病気になってしまった人は参考にならないの?というと、そんなことはありませんでした。
私はこれまで、サプリメントや薬、漢方、カイロプラクティック、など、いわば【他任せ】の治療に当たってきました。
医師の中には「運動や瞑想が大事」と言っていた先生もいましたが、運動嫌い・面倒くさがり屋の私は、「あーはいはい、わかってますよ」と、真剣に向き合うことはしませんでした…。
でも、この本を読んで、「なぜ運動が大事なのか」「なぜ瞑想をすると良いのか」ということが明確にわかり、【他任せ】の治療法ではなく、【自分で自分の身体を良くする方法】に取り組もう!と思えたんです。
大切なのは「4つ」の機能
本書いわく、人間の健康は、
- 体内時計
- 自律神経
- ホルモン
- 毛細血管
の4つのバランスの上に成り立っているのだそうです。
たとえば、『体内時計』は太陽の光に反応し、自律神経とホルモンを介し全身にシグナルを送る役目があります。
『自律神経』は『交感神経』と『副交感神経』のふたつがあり、交感神経が上がると毛細血管が収縮、副交感神経が上がると毛細血管が緩みます。
交感神経が高まると、ドーパミンやアドレナリンなどの興奮系のホルモンが分泌され、副交感神経が高まるとセロトニンなどリラックス系のホルモンが分泌されます。
このように、4つは互いに影響し合いながら人間の身体は動いています。
この4つの機能を正常に働かせる基本が、
- 規則正しい生活
- 睡眠
- 食事
- 運動
です。
つまり、ストレスで身体に負荷がかかったり、不規則な生活や食事、不眠などが続くと…
- 体内時計が乱れる
↓ - 自律神経やホルモンバランスが乱れる
↓ - 毛細血管が減少する
↓ - 不調に繋がる
という状態になってしまいます。
サプリで治らない理由は「毛細血管」!?
自律神経とホルモンのふたつは、私も体調不良を治すうえで気にかけていたことです。
自律神経もホルモンもバランスが乱れているな~と感じていました。
体内時計については、なんとなく理解していました。いわゆる朝起きて陽の光を浴び、夜寝る…ということで調整されているのだと。
でも、毛細血管が重要だとは、考えもしませんでした。
毛細血管は、血液だけでなくホルモンや栄養、酸素を細胞に届ける役目をしています。
また、身体の中の老廃物を回収したり、免疫細胞を運ぶ役割もあるそうです。
つまり、毛細血管が正常に働いていないと、いくらサプリメントや食事で栄養を摂取したとしても細胞に届かない、ということです。
これにはハッとしました。
私はサプリメントをたくさん摂取してきましたが、「すっごい効いた!」ということがなかなかなくて…。
おそらく胃腸が悪いから吸収されないのだろうな、なんて考えていましたが、「胃腸だけではなかったんだ!」と気がつきました。
私は冷え性だし筋肉量も少ないので、毛細血管が少ないのは間違いないと思います。
血液検査のときは血管が細いと言われるし…(関係があるのかわからないけれど)。
毛細血管が減少する理由
何かの原因で毛細血管に血液が流れない状態が続くと、毛細血管はしだいに劣化し、『ゴースト毛細血管』になってしまうそうです。
この状態が続くと毛細血管は脱落(減少)してしまうのだとか。
血液の流れがスムーズにいかなくなる原因(毛細血管が減少する原因)は、以下のようなこと。
- 高血糖
- 高コレステロール
- 交感神経が高い状態が続く(交感神経が高まると血管が収縮するため)
- 不眠が続く
- 加齢
毛細血管を再生させるには?
幸い、毛細血管は生活習慣を改めることによって再生させることができるのだそうです(ホッ…)。
- 質の良い睡眠をとる
- 交感神経が高まっている状態が続いている場合、副交感神経を優位にする
- 筋肉量を増やす(筋肉がポンプになり、血液を循環させるため)
1と2の対策は共通しています。
質の良い睡眠が取れる=夜に副交感神経が高い状態にする、ということです。
本の中には、具体的に24時間をどう過ごせばいいか、という時間割が記載されており、とても参考になりました。
たとえば、
- 寝る1時間前に湯船にゆっくり浸かる
- 寝る前に呼吸法やストレッチをおこなう
- 寝る数時間前からスマートフォンやパソコンは見ないようにする(ブルーライトカット)
- 日中セロトニンを増やすようなことをおこなう(昼間のセロトニンは、夜の睡眠ホルモンメラトニンに変換されるため)
以上のようなことです。
お風呂に入るタイミングは寝る1時間前がベストで、それ以下だと身体が温まり交感神経が優位な状態が続いてしまい、それ以上だと体温が一旦下がり、また上がりだすので寝付きにくくなるのだそうです。
私は睡眠は取れていると思うので、問題は筋肉量なのかな~と感じています。
不調脱出の鍵は運動(特に筋トレ・スクワット)
本書では、無酸素運動(筋力トレーニング)に有酸素運動(ウォーキングや体操など)をプラスする運動を推奨しています。
というのも、無酸素運動には、
- 基礎代謝アップ
- 成長ホルモン分泌
- 体脂肪燃焼
という3つの効果があり、有酸素運動には、
- セロトニンを増加させる
という効果があるためです。
無酸素運動(筋トレ)の中でも、スクワットはとても良いそうです。
全身の筋肉の70%を占める太ももを鍛えられるため、脚のリンパ循環や毛細血管の血流促進、老廃物の回収にも効果的だとか。
本書では触れていませんが、太ももの筋肉を鍛えると血糖値の調整もしやすくなる、とテレビで取り上げられていました。
というサイクルでおこなうと効果的なのだそうです。
運動を行なうタイミング
運動を行なうおすすめの時間帯は、以下の通りです。
- 午前中:軽めの運動をおこなう
(ウォーキングや体操などのリズム運動はセロトニンの分泌を促すのでよい) - お昼前後:筋トレ→有酸素運動
(交感神経が活性化し、夜にかけて副交感神経が優位になりやすい) - 17時~19時:筋トレ→有酸素運動
(肺機能が高まり、筋肉の柔軟性がピークになる)
私は、スクワットと犬の散歩、余裕があればラジオ体操を日中に行ない、朝と就寝前は軽いヨガをしています。
運動は大の苦手なのですが、無理をしない程度にまずはゆるっと始めています。
たとえ1日10回でも、やらなければゼロだけど、毎日続ければわずかでも確実に将来に繋がっていくと思います。
筋トレとアミノ酸
ちなみに、筋トレ前後にアミノ酸を摂取すると筋肉がつきやすいので、私はスクワットにアミノ酸を摂取しています。
私が主に飲んでいるのはSolgarのアミノ酸ですが、筋トレにより効果が高いのはBCAAという3種類のアミノ酸です。
私はアミノ酸全般が足りていないようなので、基本的に複合タイプのSolgarのアミノ酸を飲んでいますが、ちょっと筋トレを多めにしようかな~というときはBCAAを飲んでいます。
(BCAAはセロトニンの吸収を妨げるので、寝る前には避けたほうがいいかも)
日本でもアミノバイ○ルなどのアミノ酸は販売していますが、あまり良くない添加物が多いのでどうなのかな…。
まとめ
なぜ運動がよいのか、いつ行なうのがよいのか。
こうしたことが明確になり、はっきりと「運動しよう」と思うことができました。
今まで、自律神経やホルモンという概念はざっくり頭にあったのですが、それがどういう役割を果たしているのかということや、毛細血管・体内時計の重要性を知ることができ、読んでよかったな、と思います。
うつ病の方や副腎疲労が重い方は、「運動とか無理」な状態かと思います。
私も一時お風呂に入るのも辛い時期がありました…。
でも、「朝起きてカーテンを開ける」とか、呼吸法とか、手軽な方法も紹介されています。
くれぐれも無理はなさらないようにしたほうがよいと思いますが、呼吸法などできそうなところから続けていけば、少しずつでも前に進めるのかな…という気がします。
今年の末くらいには、「いや~マジ筋トレ大正解!」とブログに書けるように(笑)がんばります!
運動嫌いな私は「ゆるスクワット」のススメという本を読み、スクワットをしています。次の記事で簡単にまとめていますので、よろしければご覧ください(^^)
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