私は2011年に子宮内膜症(チョコレート嚢胞)と診断されました。
当時から左右5~6cmと比較的大きな嚢腫がありましたが、10年間ピル→自然療法 でコントロールしてきました。
が、改善していたことをいいことに、2021年8月にチョコレート嚢胞が8cmと大きくなってしまい、病巣だけ取り除く手術を行ないました。
今回、私が病気についていろいろ調べたときに参考になったのは、婦人科のホームページではなく、実際に闘病されていた方のブログやSNSでの書き込みでした。
私の記録もどなたかの参考になったら嬉しいなと思い、記録を記載したいと思います。
子宮内膜症と診断された、最初の経緯
この病気の一般的な症状は、
- ひどい生理痛
- 吐き気
- 生理以外の下腹部痛
- 排便痛
- 性交痛
などが挙げられます。私も同じ症状がありました。
私は中学生のころから生理痛がひどく、それがあたりまえになっており、婦人科を受診したのは20代半ばのこと。
生理初日、貧血のような血の気が引く症状と痛みで倒れそうになり、当時勤めていた会社の産業医の勧めで婦人科を受診し、子宮内膜症が発覚しました。
子宮内膜症治療の記録~ディナゲストでうつになる
治療のために最初に飲んだのは、ジエノゲスト(当時はディナゲスト)。
子宮内膜症の治療の第一選択として用いられる薬で、現在では半量の0.5mgで月経困難症にも適応されるようになりました。
黄体ホルモン(プロゲステロン)に作用し、人によっては生理がストップするため、子宮内膜症の改善に繋がるというものです。
が、私はディナゲストでは気分の落ち込みなどうつ症状が出てしまい、比較的すぐに中止しました。
※医師によっては、「ディナゲストや低用量ピルでうつ症状が出るなんて聞いたことない!」という人もいるみたいですが、ホルモン剤でのうつ症状の副作用はちゃんと報告として挙がっています(●`ε´●)
なんというか、「強制的に気分が書き換えられる感覚」というか……。それまで元気な思考だったものが、急に元気に考えられなくなるような、そんな心地で、辛かったし怖かったです……。
詳細は以下の記事でも記載しています。
治療の記録~ヤーズ配合錠でも副作用が出る
ディナゲストの次に試したのは、ヤーズ配合錠(当時はヤーズフレックスがなかった)。
これは超低用量ピルに分類されるもので、微量にエストロゲンを含む黄体ホルモンのお薬。
当時の記録を読み返すと、
と書いていました。
ディナゲストと比べて、なんとか飲めていました。
副作用に馴染むのがかなり大変だった記憶と記録があります……。
ヤーズは3年くらい服用していましたが、2014年1月に突然体調を崩し、倦怠感や不安感が辛い状態になってしまい、病院を転々としたところ「副腎疲労」や「低血糖症」という病気を疑うに至り。
その治療を行なっている病院(栄養療法・内科)で、「ピルはやめたほうがいい」と言われて中止しました。
ピルのリスクについていろいろ調べた記事
自然療法を開始
ピルをやめたあとは、ピクノジェノールやプロゲステロンクリームなどの自然療法を試して症状が落ち着いていました。
ピクノジェノールは抗炎症作用のあるサプリメント。
プロゲステロンクリームは、ピルのような合成ホルモン剤ではなく、人間の遺伝子配列と同じカタチの、天然のホルモン剤。
どちらもマイルドに作用するので即効性への期待値は低いですが、そのぶん副作用もなく続けやすかったです。
プロゲステロンクリームは、私は2ヶ月ほど継続して効果が見られてきました。
安全なものとは言っても、ホルモンに作用することは変わりがないので、本来はホルモン値を調べながら使うのがベストだと思います。
ナチュラルホルモン療法などで検索いただけると病院がヒットしますが、自由診療なので高いです。
費用的に、検査や受診には利用させてもらって、プロゲステロンクリームは個人輸入するのが良いかもしれない……。私は自己判断で続けていましたが、落ち着いたら検査してみたいと考えています。
こういうナチュラル療法で落ち着いていたのですが。
落ち着いていたことをいいことに、それらの治療をやめてしまっていました。
また、引っ越したあとに新しい婦人科を受診した際、もう二度と婦人科に行くか!と思うほどトラウマになった医師がいた……ということも言い訳のひとつです(´;ω;`)
2021年、子宮内膜症の悪化
2021年8月の生理のとき、ひどい排便痛が起こり、生理後の下腹部痛が続いたため、婦人科を受診。チョコレート嚢胞が8cmほどになっていると診断されました。
(診断当初の10年前は5cm。ピル服用後はエコー検査はなく、半年無月経になったときに検査したら3cmになっていました)
8cmという大きさは手術をしたほうがいいというレベルになるのですが、まずは投薬(ヤーズフレックスかディナゲスト)で様子を見て、チョコレート嚢胞が小さくなるなら継続、ならなければ手術を検討しましょう、と言われました。
ヤーズフレックスやディナゲストで病巣が小さくなる方もいるようですが、チョコレート嚢胞はガン化する可能性もわずかにあり(特に40代以降)、本来は手術をして検査したほうが良いとのこと。
「ピルは嫌だなぁ」と思ったのですが、手術という言葉を出されると「投薬のほうがマシ」と考えてしまい、ヤーズフレックスを服用し始めることになりました(ディナゲストはうつ症状が怖くて飲みたくなかった)。
ヤーズフレックス服用開始。具合が悪い。
ヤーズフレックス服用翌日から、まあ具合が悪かったです。
倦怠感、吐き気、眠気、フワフワ感、ブレインフォグ、貧血のような背筋のゾクゾク感、頭痛、などいろいろな症状が出てきました。
下腹部痛は相変わらず続くし、なんならむしろ重くなっているし。
持病の逆流性食道炎も悪化したような感じで、左胸の痛みや息苦しさ、胃痛なども起こりました。
何度も書きたい。とにかく具合が悪かった!
それまでスーパーへの買い物とか、全然問題なかったのに、軽い買い物でも息が切れたように疲れました。
それでも、ピルの副作用は1~2ヶ月程度で慣れるものだからと、我慢して飲み続けた……のですが。
服用5日目の翌日、急激に体調悪化。
昼食後、1時間程度ゆっくり休んで、歯を磨いていたら、急に目の前がさーっと、意識が遠のく感じ。
救急外来に電話をかけまくるも取り合ってもらえず、結局近所の内科へ駆け込み、「膵臓に炎症が起きている」と言われました。
ピルを飲んでいるとこういう可能性もあるらしいです。
調べてみると、急性膵炎で亡くなった人もいるとか……。
だから本来はきちんと血液検査したほうがいいんだろうな……今回の病院はスキップされましたが……。
ともあれ、ピルは即刻中止になりました。
受診した病院は、このたびの騒動に何も取り合ってくれなかったので、違う病院を探して受診しました。
手術という選択肢を視野に入れて……。
子宮内膜症の手術ができる医師との出会い
中規模の病院の婦人科で部長をやっていて、腹腔鏡手術の経験が豊富な先生が、開業医としてもクリニックを開いている先生を発見。
たまたま予約に空きが出ているところをネットで発見し、すぐ予約しました。
その先生に診てもらったところ、大きさは「(8cmと聞いていたけど)7cmちょっとくらい」。
破裂や癌化のリスクを避けるためにも、手術はしたほうがいいという見解でした。
まぁ、そうですよね。手術できる先生だから、手術したほうがいいって言いますよね。ピルも飲めないし……。
でも、生まれてはじめての手術。リスクもある。怖い。
ただ、このまま悶々とお腹に爆弾を抱えているのもつらい。
下腹部痛もしんどい。
いろいろ考えて……というより、じつはさして長い時間考えず、私は手術を受けることに決めました。
手術については長くなるため、また別途記載したいと思います。
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