2010年ごろ子宮内膜症(チョコレート嚢腫)と診断され、以来内膜症と付き合っている30代女性(2022年1月現在)です。
前回の記事、子宮内膜症治療記録2:手術決意。MRI検査と入院の準備 では、検査についてや入院の準備・持ち物について記載しました。
今回は、手術当日のことをまとめました。
入院当日
今回の入院は4泊5日で、手術は腹腔鏡。嚢腫のみ摘出というものです。
入院~手術はこのようなスケジュールでした。
- 手術前日。入院
- 手術当日
- 手術翌日
- 手術翌々日
- 退院日
私と同じ手術内容なら、概ねどの病院も似たような予定になると思います。
ただ、手術で実際にお腹を見てみて、開腹手術に切り替えることもある、と言われました。
その場合はもう2~3日退院が延びたようですが、幸いそのような事態にはならず、手術は無事終わりました。
入院当日
入院当日は食事やシャワーに制限がなく、何事もなく終わりました。
(翌日は夕方から手術だったため)
夜に軽い下剤(液体)を渡されて飲んだ程度です。
また、栄養士さんが来て食事にアレルギーがないか聞かれたり、薬剤師さんに薬に副作用がないか聞かれたり、看護師さんに血圧や血液を測られたりして、少しバタバタしていました。
ほんとに明日、手術なんだなぁ……。
病院の隣に駅があったので、電車の音を聞きながら就寝。
手術当日
5時半に起こされ、朝イチで採血。思いの外眠れたので、体調はまずますでした。
その後体温と血圧を測りましたが、なぜか37度前半の微熱。自律神経の乱れでいつも高めになるときがあります…。
7時ごろから飲食禁止。食事はおろか、水もダメ。
「水がダメ」というのが、喉が渇いて辛いという感想をよく目にしましたが、私は意外と全然問題なかったです。
途中、うがいで口を潤すのはOK。
その後、手術着に着替えて、点滴開始(ソルアセトF)。
病院によっては陰毛処理や浣腸があると聞いていましたが、私は前日のヘソの掃除以外ありませんでした。
手術は、夕方17時の予定。
タブレット端末を持っていって、ゲームしたりYouTubeを観たりして過ごしていたので、気が紛れてよかったです。
いよいよ、手術
手術は当初17時の予定が15時に早まり、さらに14時半となりました。
手術の準備として、こんなことをしました。
- コンタクトを外す
- 私は入院中はメガネで過ごしました。メガネは手術室で看護師さんに渡しました
- マウスピースを外す
- 私はインビザラインという歯の矯正をしていたので、マウスピースを外しました
- 生理用のナプキンを付ける
- 出血が多くなってもいいよう、夜用が無難なようです。私は昼用で事足りました。普段から両少なめなので…。
そして、自分の足で手術室へ。
手術室は、クラシック音楽がかかっていて、青い服を着た看護師さんが4~5人いました。
テレビでよく見かける光景。
急に、めちゃくちゃ怖くなりました。
身体の震えが止まらない。
もしかしたら、生きて帰れないかもしれない……。
麻酔で亡くなる方は、わずかながらいるからです。
誰か、たすけて。
頭が真っ白になりながら、手術台へ。
寝台に横になり、点滴が変わったとたん、激しい目まいが。
意識が途切れていったら、あっという間でした……。
手術後
少しずつ覚醒。
目が覚めたら、ガラガラと移動するベッドの上に寝かされていました。
名前を呼ばれていたみたい。
「大丈夫ですか?痛くないですか?」
と聞かれたので、「痛い」と答えました。
実際、痛かったです。生理痛の激しいやつみたいな。
意識が覚めてくると同時に、痛みも鋭くなってきます。
点滴に痛み止めが入っているので、調節して痛み止め入れていいからね、とのこと(手元のボタンで調整するタイプ)。
めちゃくちゃ痛いけど、普段の重いときの生理痛の範囲で、耐えられなくはなかったです。
看護師さんたちが去ってから、家族に「終わったよ」とLINEしました。
コロナウイルスの影響で面会が一切禁止だったので、執刀医が手術後に家族に電話してくれることになっていました。
すでに主治医から話を聞いていたようですが、私からも連絡して、「無事に終わってよかった」とのこと。
私もクラクラで痛みに耐えながらも、「終わってよかった」と心から安堵しました。
手術後の夜
術後の夜が一番辛かったです。
まず、すぐに襲ってきたのは寒気。なぜか寒い。とても寒い。
ガタガタ震えていると、看護師さんが電気毛布を持ってきてくれました。
麻酔の影響でこうなることはよくあるみたい。
寒さは比較的すぐに治まりました。
また、血栓症防止のためにふくらはぎにマッサージ機器が付けられました(音がうるさくてしんどいという話も目にしましたが、私は平気でした)。
その後は、痛みとの格闘。
だいたい2時間くらいだったかなぁ……
痛みが少しずつ引いてきました。
ウトウトして、起きて、時間見たら10分しか経ってなかった、みたいなことを何十回も繰り返しました。
スマホでお気に入りのラジオ番組を聴いていたのですが、暇つぶしがあってよかったです。
ラジオや音楽は良いかも。
術後は、1時間おきくらいに看護師さんが血圧と酸素濃度を測りにきてくれました。
途中、血圧が80ギリギリになったり、酸素濃度が低下したりしたことがありましたが、無事に翌日を迎えました。
手術後のアレコレ
吐き気について
鎮痛剤(モルヒネ)の点滴の影響で吐き気が起こりやすいと聞いていましたが、大丈夫でした。
普段、薬の副作用で吐き気が出やすいのに。
人によっては吐いてしまう方もいるようです。
スマホについて
ある方の体験談で、「スマホの電気が眩しくて、触るのがしんどかった。何もしたくなかった」と書いていた人がいましたが、私は大丈夫でした。
とはいえ、ラジオを操作したり、LINEをしたり、という簡単なことはできましたが、さすがにゲームとか動画とか触れる余裕はありませんでした。
とにかく体中がだるくて重かったです。
痛みについて
手術後の激しい痛みは、痛み止めのおかげか2時間前後で少し治まりました。
ただ、ジンジンと痛いのは夜中ずっとあったと思います。
手術前のポイント
私がオススメしたいのはこの2点です。
手術後は起き上がれません。
それを念頭において、私はスマートフォンとイヤホン、マスク、矯正用のマウスピースをすぐ近くに置いておきました。
家族に連絡を取ったり、気を紛らわせるためにラジオを聴いたりするためのスマートフォン。
また、乾燥対策のマスクです。
(矯正用のマウスピースも、なんとか付けました…)
術後は、痛みや違和感との格闘です。
膀胱に管がつけられて、トイレにも行けません。違和感もすごいです。
また、時間の経過がとにかく長い長い。
気を紛らわせられるものを準備しておくのがオススメです。
私は、「TBSラジオクラウド」というラジオを聴けるアプリをインストールして、お気に入りの番組をダウンロードしておきました。
音楽プレーヤーで、リラックス系音楽のプレイリストを作っておくのも良いかも。
そういう操作もできない、ひたすらグッタリしている方もいるようですが、私はグッタリしていると却って具合悪くしそうだったので、何か気が紛れるものを準備しておいて本当に良かったです。
まとめ
手術後主治医が来てくれて、「何事もなく無事に終わりましたよ。チョコレート嚢腫は全部取り除いたからね」と言ってくれました。
ひとまず、手術は無事に終了。
当然のことながら、もう二度と手術なんてしたくない、と思いました(´;ω;`)
次回は、手術翌日以降のことをまとめます。
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