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ピルのリスクその1~血栓症になりかけたかもしれない話

婦人科系疾患
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2021年8月、子宮内膜症が悪化していたため、やむを得ずヤーズフレックスというピルを飲み始めました。

服用5日目で血栓症?が疑われる症状が出て、中止。

あらためて「ピルの服用のリスク」についていろいろなことを調べたため、その内容をまとめています。

ピルは、血栓症のほか、うつ病、副腎疲労、腸内環境の悪化、肝機能や膵機能悪化、などさまざまな疾患・体調不良に繋がる恐れがあります。

今回は、血栓症について書いています。

本記事は、必要以上に危機感を煽りたくて執筆したものではありません

ただ、近年ピルはネットでも買えるほど手軽なものになってきて、リスクやデメリット、飲み方など病院ではなかなか教えてくれないと感じています。

ピルで救われている人がたくさんいるのも事実ですが、間違った付き合い方をしてしまうと、リスクもあるということお伝えしたくて、書きました。

 

 

ヤーズフレックスによる体調不良と血栓症疑い

子宮内膜症によるピル服用開始

私は、10年ほど前に子宮内膜症(チョコレート嚢胞)という病気を診断されました。

そこで行なった治療は、ディナゲスト(うつ症状が出て中止)、ヤーズ配合錠(3年飲むも「副腎疲労」や「低血糖症」になり中止)、サプリメントや漢方、プロゲステロンクリームなどです。

ピルを飲まなくても、サプリやプロゲステロンクリームなどの自然療法で症状が落ち着いていましたが、それをいいことに一切の治療を中止。

子宮内膜症以外の治療に集中し、内膜症はスルー気味でした……。

 

ですが、2021年8月の生理のときひどい排便痛が起こり、生理後の下腹部痛が続いたため、婦人科を受診。チョコレート嚢胞が8cmほどになっていると診断されました。

投薬以外の選択肢は手術と言われ、「投薬のほうがマシ」と考え、ヤーズフレックスを服用し始めることに(ディナゲストはうつ症状が怖くて飲みたくなかった)。

 

ヤーズフレックス開始。副作用が重い

服用翌日から、倦怠感、吐き気、眠気、フワフワ感、ブレインフォグ、貧血のような背筋のゾクゾク感、頭痛、などいろいろな症状が出てきました。

持病の逆流性食道炎も悪化したような感じで、左胸の痛みや息苦しさ、胃痛なども起こりました。

とにかく具合が悪い!

 

ただ、ピルの副作用は1~2ヶ月で慣れるので継続しましょう、と医師にも言われたし、ヤーズフレックスのパンフレットにも書いてあるし、調べてもいろんなホームページに書いてあるし、ブログでもそのように書かれている方が多かったので、がんばって続けようと思いました。

でも、副作用がとにかくしんどくて、基本的にソファでゴロゴロする日々。

スーパーに買い物に出かけても、だるいし、なんだか息切れするような感じで、すぐ帰宅。

 

血栓症のリスクを回避するために動かないといけないのですが、だるいし体調悪いし、横になるか座っている時間も少し多かったです。たまに立ち上がって屈伸したりしていましたが……。

 

そのうち息苦しさや下半身のだるさ、足や胸がピクピクする感じなどが気になり始めました。

「血栓症かも?」という思いが頭をチラつき、アスクドクターズ、という医師に質問できるサイトに登録し、調べてみると。

 

私と同じように「血栓症かも?」と悩む投稿がとても多かったです。

息苦しさやむくみ、下半身のだるさ、ドクドクする感じ、頭痛、などなど……。

医師の回答のほとんどが、

「息ができないとか、胸が痛くて苦しいとかがなければ大丈夫」
「神経質になっているだけでしょう」
「心配なら、血液検査でDダイマーの値を調べて貰えば良い」
というもの。

変な症状が出るたびに、アスクドクターズで検索して「大丈夫だろう」と言い聞かせながら飲んでいましたが、頭の片隅には常に「血栓症」がいました。

 

というのも。

2014年にヤーズを服用していて亡くなった若い女性の事例を、厚生労働省のホームページで見てしまったからです。

厚生労働省 ヤーズ で検索すると出てきますが、心配性の方は見ないほうが良い…です(T_T)

けっこう衝撃的で、リアルな内容が書かれています。私も見なきゃ良かったかもしれません(T_T)

 

亡くなった方の事例を見ると、基礎疾患はないし、喫煙もしていないし、若い。

「具合が悪い。頭が痛い」というレベルだったものが、突然悪化してしまったようです。

 

ピルの血栓症で亡くなる人って、10万人に1人の「確率」。だから大丈夫、とめちゃくちゃいろんなところに書いてある。

だから、私も飲み続けていました。

 

ピル服用開始5日後、突然の体調不良。血栓症?

ところが、服用5日目の翌日。

お昼頃、歯磨きをしていると突然の体調不良。

全身から血の気が引き、立っていられず、ソファに倒れ込みました。

手足が震えて、下半身がとにかくだるい。気持ち悪い。息が苦しい。

救急ダイアルに問い合わせたり何なりしましたが、進展せず、近所の内科に駆け込みました。

 

そこで、血中濃度?や血圧、脈などを測ってもらい、一旦は緊急性がないだろうとのこと。

血液検査でDダイマーの値を調べて、血栓症になりかかっていないか検査してみるのと、ヤーズフレックスは中止するように言われました。

検査の結果は、別の記事別の記事で記載します。血栓症ではなさそうですが、代わりに別の異常値が出ていました。

 

低用量ピルによる血栓症のリスクは、本当?

 

ヤーズフレックスのパンフレットによると、血栓症のリスクは、1万人のうち…

  • 妊娠していない・ピルも服用していない女性:1~5人
  • ピルを服用している女性:3~9人
  • 妊娠している女性:5~20人
  • 分娩後12週の女性:40~65人

と書かれています。

この数字、実は少ないんじゃないか=血栓症になる人はもっと多いのでは、と私は感じました。

 

血栓症の人数がデータよりも多いかもしれない理由その1:データが古い

いろんな婦人科のホームページは、こぞって上記の人数を紹介していて、「血栓症になる人数は少ないですよ。ピルは安全ですよ」と書いています。

でも、「これっていつのデータよ?」と思ってよくよく見てみたら、「FDA 2012年4月10日」と書かれている!!(写真が上記にあります)

今は令和ですけど!!!?

 

2014年、ヤーズフレックスによる死亡例として3名の事例が報告されていますが、上記のデータは、それ以前の2012年もの。

最新のデータがあるなら、その情報のほうが信頼性が高いことは言うまでもありません。

こういうデータって「もっとも都合の良い数字」を出したがるので、「製薬会社にとって一番都合の良い数字=血栓症の人数が少なく出ている年の数字」を出したんじゃないのか、と疑ってしまいます(T_T)

 

血栓症の人数がデータよりも多いかもしれない理由その2:報告されていない

私の体感では、血栓症になる人はもっと多いのではないのかな、と思います。

というのも、私はこのたびピルや子宮内膜症などについてあらためて調べるために、アスクドクターズ(有料で医師に相談できるQAサイト)、mixiの子宮内膜症コミュニティ、Twitter、個人ブログ、病院のホームページ、知恵袋などいろいろな「生」の情報を見ました。

 

そこで、「ピルにより血栓症になりました」という投稿も見かけたし、「血栓症かも」という投稿も見かけました。

こういう人の数って、正式に国かどこかに報告されているんでしょうか。

私は血栓症にはなっていなかったみたいだけれども、症状はハッキリ出ていたし、続けていたらどうだったかわからない。そうじゃなかったのかもしれない。

私以上に血栓症かどうか測る「Dダイマー」の値が高めに出ていて不安、という人の投稿もいくつか見かけました。

 

こういう「血栓症疑い」の人の数がどれだけいるのかは、把握されていないんじゃないでしょうか

少なくとも私が見ていた限りは、「(1万分の)3~9人」程度ではありませんでした。

そういう「血栓症疑い」と「血栓症」はまた違うのでしょうが、提示されている以上の数字はあるんじゃないのかな、と感じています。

 

まとめ:ピルによる血栓症のリスク

以上、アレコレ調べて「なんかおかしいな?」と感じたことをまとめました。

ピルで生活が快適になった!という人は、とても多いです。

だから、ピルなんてアカン!と否定したいわけでは、ありません。

でも、やはりリスクがあることは事実で、服用するなら定期的に血液検査や問診を受けたほうがいいと思います。

病院によっては検査も問診もなくサラーーーっと出すところもあります…。

「リスクは気にしない。副作用は出ていないから大丈夫」という方も、以下のことはぜひ気をつけてほしいな、と思います

 

  • 血液検査を定期的に受けてほしい!(できれば、ピル服用前の数値も測っておいたほうが良いです)
  • 服用途中に「あれ?これヘンだな」と思う症状があれば、服用日数・年数に関わらず、血液検査を受けてほしい!
  • 婦人科が「大丈夫よ」とか言って血液検査してくれなかったら、内科とか他の病院でもかまわないので、ピル服用している旨を伝えて血液検査をしてほしい!

 

「な~んだ、なんでもなかった」という結果論なら、それで良かったです。でも何かあってからでは、遅すぎる。

私の投稿を見てくださって、心配したり病院に駆け込んだりする方がいて、医療関係者は「そんな些細なことで。鬱陶しい」と思うかもしれない。

でも、もしきちんと対応できていれば、亡くなった方は生きていらっしゃったかもしれないし、血栓症で苦しむ必要がなかった人もいたかもしれない。

今回、大げさかもしれないけれども、私は命の危機を感じるほど具合が悪くなって、亡くなった方やそのご家族はどんな思いをされていたのだろう……と考えてしまいました。

 

自分の身は、自分でしか守れない。そんな思いを痛感しています。

 

ピルは、合う方が飲むなら生活の質を上げられるモノだと思います。

ただ、合わない方にはほんとに合わない。反対に生活の質を下げてしまう恐れもあります。

私のように、「慣れるから、頑張って飲まなきゃ」と継続して、倒れる人もいるかもしれない…。

合わなかったら早めに病院にご相談くださいね(ToT)

 

次回は、血栓症以外の、うつ病、肝臓病や膵臓病、その他いろいろなピルのリスクをまとめています。

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