2010年に逆流性食道炎になり、1年ほどで改善に至りました。30代三十路女のちよこと申します(発症当時は20代中盤でした)。
薬に頼らない、逆流性食道炎の治し方。今回は食事内容編です。
ちなみに私は8年前に逆流性食道炎を患いましたが、1年程度で良くなってきて、現在はたま~にちょろっと症状が出る程度にまで改善しています(^^)
逆流性食道炎、食生活のポイント
食事で一番大事なポイントは、当たり前に聞こえるかもしれませんが、
自分に合わないものは避け、自分に合うものを食べる
ということです。
医師や栄養士さんの意見はもちろん、ネット上や本などさまざまなところで「良い食べもの」「悪い食べもの」が散在しています。
あの人はこう言っていたけど、ここにはこう書いてある…ということが多々あります。
私もいろいろな意見を見て、そのたびに「あ、これは避けよう」「これはいっぱい食べよう」と試してきました。
でも、他では良いと書かれている食品でも私にはだめだったり、だめと書かれている食べものでも私には大丈夫だったりしました。
闘病していて、医療の世界に正解はないのだな、と痛感しています。
たとえそれが医師の意見だとしても、です。
大事なのは、情報に踊らされず(参考程度にとどめ)、自分に合うものを食べ、合わないものを避ける。
自分に適切な量を食べる。
何事もバランスが大事だと、長年の闘病生活で感じています。
ですので、今回逆流性食道炎の食事のことを書いてはいるのですが、鵜呑みにせず、ご自身の体調と相談しながら食生活を変えるのが一番かな、と思います。
食事を摂るうえで心掛けたこと
暴飲暴食が原因で逆流性食道炎を発症してしまった方は、食生活を変えるだけでだいぶ改善するかもしれません。
単純に脂っこいものを避け、消化に良いものを腹八分目に食べる、という感じ。
反対に、食事には気をつけていたつもりなのに逆流性食道炎になってしまった…という方は、見直しのしようがあまりないですよね。
でも、もう一度あらためて「合わない食事がないかどうか」を検討し直すと良いかと思います。
私の場合は自律神経の乱れから逆流性食道炎になってしまいました。
といったことです…。
私は最初、急性胃炎も発症していたせいか食欲がまったくなく、スープとかおかゆを辛うじて少しずつ摂っていた程度でした…。
そういうときは胃が弱っているので、無理に摂らないほうが良いと思います。
食べたいものを、食べたいと思ったら食べる感じ。
かといってパワーは出ないので、ウィダーとかの力を借りたこともありました…。
炎症が治まってくれば食べられるようになるので、それからは以下のことを心掛けていました。
以下からは、食事の量と内容を詳細に記載します。
3食食べたほうがいいのか?
無理に3食食べないほうがいいケースもあると思います(お腹が空っぽで胃酸が胃に染みる、という場合を除く)。
食事を取る=消化する、というのは、人間がもっともエネルギーを使う行為なのだそうです。
なので、食事を取らないであげたほうが胃腸は休まるので回復が早まるのだ、と医師が言っていました。
ただ、食事が摂れなくて辛い、フラフラする、という場合は、何回かに分けて消化の良いものを食べるのが良いかと思います。
逆流性食道炎で避けたほうがいい食べもの
逆流性食道炎でNGな食品は、賛否両論のものがたくさんあります。
たとえば、牛乳やかぼちゃ、炭水化物、たんぱく質などは、OKだったりNGだったり。
先にも記載した通り、人によって食べても大丈夫なもの、ダメなものは異なると思います。
とはいえ、症状が重い間は避けた方がいい!という食べ物は、胃腸・食道に刺激を与えてしまうものです。
たとえば、
- 香辛料(トウガラシ、コショウ、カレーなど)
- 脂っこいもの(特に揚げ物や、豚肉・牛肉の脂身)
- 甘いもの(特に市販のチョコレートや菓子パン)
- カフェインを多く含むもの
- 消化に良くないもの
- アルコール
など。
また、人によっては、以下の食品は逆流性食道炎の原因になることがあるそうです。
- 小麦製品
- 糖質
- 乳製品
- 大豆製品
など。
アレルギーになりやすい食べ物が原因で逆流性食道炎が起こっている可能性もあるそうです(カイロプラクティックの先生談)。
「小麦や乳製品を避けたら逆流性食道炎が改善した!」という方のお話もちょこちょこ耳にします。
じつはお米も盲点で、日本のお米は低アミロース米といってモチモチしており、消化に負担がかかるのだそうです。
この場合、高アミロース米と言われるササニシキやゆきひかり、タイ米などに変えることで、症状が改善したという方もいらっしゃいました。
食事の種類と量
また、量もポイントになります。
乳製品は少量は大丈夫だけど、いっぱい食べたらダメ…ということもあります。
たしかに私の場合、糖質を摂りすぎるとお腹の調子が悪くなる気がしています。
ヨーグルトやパン類は食べやすいのでたくさん摂りがちですが、もし一向に逆流性食道炎が良くならない、という場合は、一度乳製品や小麦製品を避けてみると良いかもしれません。
それだけで良くなる方もいらっしゃるそうですよ。
逆流性食道炎におすすめの食べもの
一番症状が酷かったときに私がよく食べていたのは、
- おかゆ
- うどん
- 豆腐
- 茹でたキャベツ・大根
- 茹でた白身魚
- 蒸したささみ・皮を取った鶏むね肉
- 茹でた豚ヒレ肉
などでした。逆に言うと、こういうあっさりしたもの以外は受け付けませんでした…。
特に良かったかな、と思うのが、
- キャベツ
- 大根
- オクラ
- 長いも
- ささみ
など。
これらの野菜は胃の粘膜を保護したり、消化を助ける働きがあったりしますし、ささみはたんぱく質が豊富で消化に良いです。
ただ、うどんなど小麦製品は、前述の通り体質的に合う・合わないがあるので、様子を見ながら摂るのがよいのかなーと思います。
また、胃酸を中和してくれるので良いというアルカリ水も、胃酸の分泌力が低い人が飲むと余計に胃酸が薄まってしまう、という話を聞いたことがあります。
逆流性食道炎の症状、検査方法、原因という記事でも書きましたが、胃酸過多ではなく胃酸が少ないことが逆流性食道炎の原因となっている、という医師もいました。
そういう方は胃酸を薄めるような食事は逆効果で、漢方やショウガなどのスパイスで、胃腸の機能を正常に戻すようなアプローチを試してみても良いかもしれません。
また、炭水化物をたくさん食べてたんぱく質を控えるべきだ…と言う医師もいましたが、逆に炭水化物(特に小麦粉)の摂取量の多さが逆流を招いている、という医師もいました。
その人個人に合った炭水化物の摂取量・たんぱく質の摂取量というのがあるのだそうです。
なので、必要以上に炭水化物やたんぱく質を摂取することは胃腸の負担になる。
逆に、それらの量を極端に減らすということは、身体のバランスが崩れてしまう。
繰り返しになりますが、その人に合った食事というものがあるので、私の意見も含め一般的な意見にとらわれず、実際に試されるのが良いと思います。
遅延型アレルギーと逆流性食道炎の関係
遅延型アレルギーというのは、名前の通り症状が遅れて出てくるアレルギーのことです。
ある特定の食べものを食べるとすぐにじんましんや呼吸困難などの症状が出てくるものを、即時型アレルギーといいます。
遅延型アレルギーについては以前記事にまとめているのですが、食べものが逆流性食道炎の原因になっている、という医師もいました。
遅延型アレルギーは、小麦製品、大豆製品、乳製品、卵…など、特定の食べものを食べてから、数時間後から数日の後に症状が出てきます。
ある食べものを食べると逆流性食道炎の症状が出てくる気がする…という場合は、遅延型アレルギーを疑ってみると良いかもしれません。
まとめ
逆流性食道炎の改善にはこれがいい!と言われる食べものや食習慣でも、実際にその人に合わないものもたくさんあると思います。
一般論ではなく、少しずつご自身の身体に合う方法を見つけていくのがベストなのかなと思います。
食生活を変えていけば、逆流性食道炎の症状はだいぶ軽減されると思います。
消化活動は常におこなわれているので、炎症の改善には時間がかかるかもしれません。
私は半年くらいから徐々に良くなってきました。
そのときは急性胃炎があったので回復に時間がかかったかもしれません。
また、胃酸を抑える薬が実は良くなかったのかな、という気もしています。
今現在もたまに逆流性食道炎っぽい症状が出るときがありますが、気をつけていたり、サプリメントや漢方を飲んだりすればわりとすぐ治ります。
とても辛い病気ですが、良くなると信じで取り組んでいくことが大事なのかなと思います。
記事が何か参考や励みになればうれしいです。
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