私は2010年に逆流性食道炎(と急性胃炎)になり、半年頃から回復~約1年で改善に至りました。
30代三十路女ですが、発症当時は20代中盤でした。
逆流性食道炎を改善するために心掛けていたこと、気づいたこと、後悔していること、などをブログでまとめています。
今回は、主に薬、漢方について書いています。
胃酸を抑える薬で治らない方、胃酸を抑える薬って本当にいいの?と疑問を持っていらっしゃる方は、参考にしていただければ幸いです。
はじめに書きますが、私の場合は胃酸を抑える薬では治りませんでした。
むしろ別の病気を発症してしまって、現在格闘中です。
逆流性食道炎の治療方法
私は2010年に逆流性食道炎になり、半年ほどで改善してきました。
現在もたまに逆流性食道炎のような症状が出ることはありますが、「辛い」と感じたことはありません。
まず病院に通い、【逆流性食道炎】と診断された場合は、以下のアプローチが選択肢になるかと思います。
- 胃酸を抑える薬(PPIなど)
- 胃薬・吐き気止め
- 安定剤
- 漢方
このうち私がおすすめできるのは漢方で、内容によっては胃薬も良いのかなと思っています。
まずは胃酸を抑える薬について、周りの方や私の体験、医療関係者に聞いたことなどをもとにしてお話していきます
胃酸を抑える薬について
治療にもっとも使われるのが、プロトンポンプ阻害薬(PPI)やH2ブロッカーと呼ばれる胃酸を抑える薬(制酸剤)だと思います。
PPIの代表的なものはこちらでしょうか。
- ネキシウム
- パリエット(ラベプラゾール)
- オメプラゾール(オメプラール)
- ランソプラゾール(タケプロン)
私は、ネキシウム以外は飲んだことがあります。
最初はタケプロオン。次はオメプラゾール。最後にパリエットを試しました。
パリエット10mgを朝晩1錠ずつ、という処方が一番長く飲んでいたものです。
ネキシウムは他の薬に比べると新しい薬で、胃酸を抑える効果はこの中で一番高いと言われていますが、どうなのでしょう…。
H2ブロッカーは薬局でも手に入るようになり、ガスターなどがよく知られていますね。
逆流性食道炎に薬は効果があるのか?
胃酸を抑える薬で逆流性食道炎で改善でする方は以下のような人かなと思います。
- 炎症の程度が酷い
- 胃酸過多
反対に薬が効かない人は、胃酸が原因ではないのかもしれません。
私は胃酸を抑える薬では良くなりませんでした。
SNSを見ていても「パリエット飲んでるけど改善しない」という声を多く見かけました。
制酸剤は逆流を防いでくれるものではなく、あくまで胃酸を減らすだけなんです。
当時はそのことに気づかず、「薬を飲めば逆流性食道炎が治る」と思い込んでいました。
でも、タケプロンを飲んでもパリエットを飲んでも一向に改善せず。
そのうち精神的にも滅入ってきてしまいました…。
そもそも根本原因を治さない限り、逆流性食道炎が改善することはなかなかないのかなと思います。
たとえば、食生活などの生活習慣や、自律神経などの乱れ、不眠症、ストレスなどです。
胃酸を抑える薬が効かない場合
では、なぜ胃酸を抑える薬が効かないのでしょうか。たとえば、
- 胃酸が少ない
- 胃腸が丈夫でない
- そもそも逆流性食道炎ではない
- 自律神経の乱れが原因
- 腸内環境の乱れが原因
こうしたケースに当てはまる方は、胃酸を抑える薬を飲み続けても改善しないのではないかな、と思います。私がそうでした。
当時は知らなかったのですが、逆流性食道炎というのは胃酸が多いから逆流するのではなく、胃酸が少ないことが原因ということもあるのだそうです。
↓
食べものを消化できない
↓
消化不良で胃が気持ち悪くなる
もしくは、
消化されない食べものが腸に流れ、発酵し、ガスが溜まる
↓
胃と食道のつなぎ目が圧迫され、逆流する
このようなパターンの他、何かしらの原因で胃と食道のつなぎ目(噴門)が緩むことが原因で、逆流してしまうこともあります。
通常、胃と食道には食道括約筋という筋肉があり、正常に噴門が閉じたり開いたりしています。
でも、自律神経や腸内環境の乱れなどが原因でこの噴門が開いたままになってしまい、食べものが逆流してしまうということもあるのだとか。
胃酸を抑える薬の危険性
上記のようなケースでは、胃酸を抑える薬はむしろ逆効果になります。
「胃酸が少ないのにさらに減らしてどうすんだい!」ってことですね。
飲むべきは消化酵素など消化を補ってあげる薬やサプリメントです。
私も安易に胃酸を抑える薬を飲まなければよかったなあと後悔してます…。
もちろん、逆流性食道炎の炎症がひどい場合は、一時的に胃酸を抑えて、炎症を治すことが欠かせません。
でも、PPIを長期服用すべきでないと思います。
胃酸は悪者扱いにされていますが、食べものを消化して栄養を吸収してくれる、という大事な役目を担ってくれています。
それを止めてしまうとなると、栄養の吸収もうまくいかなくなってしまいます。
上記のように胃酸が少ない可能性があったり、炎症の程度が軽かったりするときは、一度薬の服用を見直してみてはいかがでしょうか。
ちなみに私は、胃酸を抑える薬(パリエット)とピルを飲み続けたことで、胃腸の機能がすっかり落ちてしまいました。
今現在、エライ目に遭っています(詳しくは体調不良の原因を考えるという記事にて)。
私のような経験をしないでほしいな…と切に思います…。
胃薬・吐き気どめ
PPI以外だと、胃薬が処方されることがありますね。たとえば、
- ガスモチンなどの胃腸の働きをよくする薬
- ムコスタなどの胃の粘膜を保護する薬
など、私も飲んでいました。
こうした薬はPPI(制酸剤)よりは比較的安全なのかなと思います。
ただ、長期服用はしないほうが良いかと思います。
できれば、百草丸やサプリメントを検討することをおすすめします。
(サプリメントについては別記事で整理中です 2019/06/07追記)
私は今でも季節の変わり目などはたまに逆流性食道炎の症状が出ることがありますが、サプリメントでほとんど改善します。
また、私は吐き気が強かったので、吐き気止めの薬のナウゼリンとプリンペランも飲んでいたことがありました。
効果は気休め程度でした(汗)
ただ、内科とは別の医師が言っていましたが、吐き気止めは脳に作用するものなのでなるべくなら飲まない方がいいとのこと。
頓服でたまに飲むのは良いのかと思いますが、長期間の服用は注意されたほうがいいかもしれませんね。
安定剤
逆流性食道炎の治療に安定剤が使われることも多いかもしれません。
ストレスで逆流性食道炎が悪化している場合もあるためです。
SNSでは、「PPI(胃酸を抑える薬)よりも抗不安薬のほうが効果があった!」と言っていた方もいました。
「行くべきは消化器科じゃなくて心療内科だった!」と。
私も飲みました。リーゼ、デパス、ドグマチール、抗うつ薬、SSRI…etc。
リーゼ、デパスは眠くなるだけで効果がなく、ドグマチールは生理不順が起きて使用を止めました。
合う人は合うと思うので一概には言えませんが、いきなり強い安定剤や、多量の安定剤を処方されるケースは要注意だと思います。
ちょっと立ち止まって検討されたほうがいいかもしれません。
むしろ副作用のほうが辛い、ということになってしまいます。
ストレスが原因で逆流性食道炎になってしまっているなら、まずそのストレスを減らしたり、リラックス系のサプリメントを検討されても良いのかな…と思います。
→参考:症状・疾患別サプリメント一覧
私は安定剤や抗うつ剤で余計に悪化してしまい、抑うつ状態になってしまいました(T_T)
→メンタル不調のカテゴリでもいくつか記事を書いています。
漢方
漢方は副作用が少ないので、私は医薬品では一番オススメできます。
逆流性食道炎で処方されることの多い漢方は、特に以下の2種類でしょうか。
- 六君子湯(りっくんしとう)
- 半夏厚朴湯 (はんげこうぼくとう)
一番逆流性食道炎が悪かった時期は、効いているんだかいないんだか分からなかったです。
思えばそのころは急性胃炎も発症していたので、効果が薄かったのかもしれません。
でも、のちのち六君子湯を飲んだ際は効いている感じがしました。
吐き気がしたときに頓服で飲んでいたこともありましたが、なんとなく効いてくれている感じ。
「漢方なんて効かないよ~」という方は、飲むタイミングや飲み方を変えてみると良いかもしれません。
- 空腹時(食後2時間以降~食事の30分前)に飲む
- 空腹時が辛いなら、食後でもOK
- お湯に溶かして、ゆっくり飲む
専門の漢方医によると、このような飲み方だと効果的だそうです。
まとめ
逆流性食道炎の治療には薬が第一選択になると思います。
でも、効いてない方や薬の治療に不安がある方は、一度自分の症状や体質などを振り返ってみると良いかもしれません。
また、薬を飲む選択肢をしても、長期に渡って飲み続けるのも注意が必要です。
私のように別の病気になってしまうケースもあるかもしれません。
ブログでは、生活習慣やサプリメントなどの治療アプローチも記事にしてるので、良かったらご覧ください(^^)
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