親知らず抜歯体験談1~左上下抜歯当日

親知らず抜歯体験、第3弾。左上下と右下を抜くことになりました、30代女性のちよこと申します。

自律神経失調症のような体調不良や、パニック障害のような不安感を抱えているので、若干不安な中抜歯に踏み切りました。

今回は、手術は痛かったのか?どんな感じだったのか?など、左上下抜歯当日のことを書いています。

 

▼親知らず抜歯シリーズ

  1. 抜く前の知識編
  2. 抜歯のリスクと病院選び
  3. 左上下抜歯当日 ▶この記事
  4. 左上下抜歯10日目まで(ドライソケット判明)
  5. 左上下抜歯3週間(違和感はいつまで…)
  6. 右下抜歯当日
  7. 右下抜歯予後と左下の違和感(麻痺)
  8. 親知らず抜歯後、おすすめの食事、準備しておくべきもの

 

親知らずの抜歯までの期間

「親知らずを抜くぞ!」と決めてから実際抜くまでに、2ヶ月かかりました。

私の下の親知らずはナナメに生えており、神経に近い場所にあるので、かかりつけの一般歯科では抜けないと言われ、大きな病院の紹介状を書いてもらいました。

 

以前東京の一般歯科にかかっていたときは、「ウチでもできますよ」と言われたので、普通の歯医者さんでも口腔外科の経験がある先生は抜けるのかもしれません。

東京と関東の田舎の違いか?などとも思いましたが、結果、大きな病院で抜いてもらって良かったとは思います。

 

親知らずの抜歯の予後というのは先生の手術の腕によるところが大きいらしいのです。

先生の腕が良く、短い時間で手術が済めば、そのぶん治りも早くなるとか。

詳細)親知らず抜歯の病院選びやリスクについて

 

近所のおばちゃんが、「私なんて親知らず抜くのに1時間くらいかかって、途中麻酔も切れて大変だったわ~」と言っていました(怖い)。

 

大きな病院ということは、親知らず抜歯の経験が豊富なはず、です。近所の歯科医の紹介が集まるでしょうから。

 

ただ、大病院は予約が取れず3週間待ち。

その間に親知らずが少し炎症を起こしてしまい、予約当日、病院の口腔外科で診てもらったところ、「炎症が治まってから抜こうね」、ということになりました。

 

炎症があるのに無理に親知らずを抜いてしまうと、炎症が身体に広がり治りが遅くなるのだそうです…。

 

そんなこんなで、ようやく抜歯当日を迎えることになりました。

 

親知らず抜歯当日の注意事項

抜歯前の診察時に、いくつか注意事項を説明されました。

 

  • 食事は普通に摂って大丈夫(禁止物などはない)
  • 洋服に血がつく場合があるので、タートルネックの服や汚れたら困るものは着ていかないこと
  • 体調が悪かったら抜歯中止なので、連絡してほしい
    • 熱がある
    • 風邪の症状(熱・咳・鼻づまり)がある
    • お腹の調子が悪い
    • だるい
    • 歯・歯茎が痛い
      など

 

体調が悪いのに抜歯を行なうと、さらに体調が悪くなる可能性があるので延期にしますよと言われました。

でも、普段からわりと体調が悪い私は、どの程度までガマンして行けばいいのか悩みました(汗)

当日も案の定体調が悪かったのですが、それで延期していては一生抜けないだろうと思い、がんばって歯科医に通いました…。

 

抜歯当日(4/25)の体験記

だるさ、不安感、などとフラフラになりながらも、口腔外科へ。

パニック障害や低血糖症をお持ちの方はご理解いただけるかと思います(涙)。

 

「体調悪くないですか?」と聞かれましたが、「つねに悪いです」とも言えず、「緊張してます」とだけ答えました。

歯科衛生士さんは「そうですよね~」と笑ってくれ、少しだけ気が休まりました。

 

診察室へ行くと、手術台……ではなく、歯科にある倒れる椅子に座ることになりました。

先生が来るまでに時間がありそうだったので、緊張からトイレに行きたくなり「行ってもいいですか…」と歯科衛生士さんに聞きました。

 

「はい。ゆっくりで大丈夫ですよ」

と言ってもらえ、早足でトイレへ。

深呼吸。

 

戻ると、先生登場。

担当の先生は口腔外科の部長だというのに偉ぶったところがなく、テキパキしているけど気さくで良い先生でした。

歯科衛生士さんと雑談していたり、仲が良さそうなのも好印象。

(医者って衛生士さんや看護師さんに上から目線の口調なことが多くて)

 

倒される椅子。

 

まず「上と下どっちから抜きますか?」と聞かれました。

え、それ聞くの?それ私に委ねられるの?

 

どっちでも同じじゃないの、と思いそう答えると、「じゃあまず下からいきましょう。万が一下を抜いて、もう無理!と思ったら、上は延期しますので言ってくださいね」と言われました。

ありがたいやら、こわいやら…。

「下でギブアップ」という方もいらっしゃるそうです(汗)

 

そういうことで下の歯から抜くことになり、麻酔を何本か打たれました。

「チクっとしますよー」

と声をかけてくれて、たしかにチクリと痛いのですが、歯科の麻酔は若干慣れっこに……。

 

注射後、歯科衛生士さん。

「麻酔の後ドキドキすることもありますが、それは麻酔に心臓を元気にする作用(たぶんアドレナリンが出ることだと思われる)があるので、余計にドキドキしてきた、と思って緊張しなくて大丈夫ですよ」

とのこと。

たしかに、一度だけ麻酔の後サーッとなったことがありました。比較的すぐ治りましたが…。

歯医者さんで、「麻酔の後気分悪くなったことはありませんか?」と聞かれたり、問診票に書かされたりすることも多いですよね。

 

先生と歯科衛生士さんは、手術中「大丈夫ですか?具合悪くなってませんか?」と何度も声をかけてくれたので、ほんっとにありがたかったです。

 

ここ、病院選びのポイントかもしれません。

気さくだったり、丁寧だったりするかどうか。

 

患者としては、初めての抜歯。何をされるかわからなくて、怖いものなので、「これから◯◯しますよ」と声掛けしてくれるのは本当にありがたいです。

もし声掛けがなかったら、ガリガリされて、「何の音?振動すご!」という恐怖で胸がいっぱいだったかも。

 

そして。「じゃあはじめますね」と手術開始。

顔に布をかけてくれたので、嫌でも様子が見えず助かりました。

 

「まず歯茎切りますね」と先生。

ヒーッ、と思いながらも、麻酔が効いていて痛みも違和感もゼロ。

なんか触ったかな?くらい。

 

「それじゃあ歯、取り出していきますね」と言われ、「ちょっとガリガリしたりするけどごめんね」と先生。

 

たしかに、ガリガリしたり、引っ張ったり、押されたり、歯科手術と言うか工作でもしてるのか?という感じ。

押されたり引っ張られたりするのは、その圧力はかかり若干ビビるのですが、痛みはありませんでした。

 

もうここまで来たら無ですよ。

腹をくくるしかありません。

 

「いま割ってるからね」

「ちょっと削りますね」

「押すけどごめんねー」

「もうすぐ終わるからね」

 

といちいち先生が声をかけてくれるので、本当に助かりました。

私は口を開けているので、「あーい」みたいな曖昧にしか答えられませんでしたが。

 

「はい。取れました。上はどうしますか?」

と聞かれ、余裕があったので私は「抜きます」と返答。

「じゃあ傷口縫って、上に麻酔して、抜きますね」と先生。

 

傷口は糸のようなものでグイーッと引っ張られるので、なかなかの違和感がありました…。

 

上の麻酔も何箇所かに刺され、「これ痛くない?」と親知らずをぐりぐりされ、若干違和感ある気がしたけど勢いで「大丈夫です」と答えていました。

で、「じゃあまず歯を上下に揺らしますね」と言われて、おそらくペンチのようなもので歯をぐいぐい横に振っていたんでしょう…。

 

「それじゃあ抜きますからね」と言ったその数秒後、グイ、ミシッ、と音がしたかと思うと「はい抜けました」と。

 

手術はトータルで1時間くらいかかると言われていたのですが、結果かかったのは20分位。

下18分、上2分くらいでした。

 

「止血のためにガーゼ噛んでてね」と先生。

数分カーゼを噛みながら、処方される薬について説明されました。

処方箋として出されたのは4種類。ロキソニンは6回分、他は5日分。

 

  • カロナール(痛み止め、毎食)
  • ロキソニン(痛み止め、頓服)
  • レパミド(胃薬、毎食)
  • メイアクト(抗生剤・化膿止め、毎食)

 

先生がガーゼを取ってくれ、けっこう血がついているのですが、「これくらいは普通だから心配しないでね」とのこと。

震える手でうがいすると、若干血が混じっていました。

なんとか途中パニック等々ならず無事終えました…。

 

抜歯後の注意事項

抜歯後に歯科衛生士さんから言われたのは、以下のことです。

  • 麻酔は30分くらいで切れてきて痛みが出てくるので、処方箋をもらったら痛み止めはすぐ飲むのがおすすめ
  • 激しい運動や入浴は、出血や痛みを助長するので控える(軽くシャワーが良い)
  • 麻酔が切れてから食事をする
  • 強いうがいはしない

といったことです。

麻酔は何本も刺したので、切れるまでに6時間くらいかかりました。

 

また、最大のポイントは強いうがいはしないこと。

 

出血して気になったり、雑菌を洗い流したりするのにうがいしたほうが良いんじゃないか…と思っていたのですが、この出血→血の塊がきちんとできる、というのがポイントだそうです。

 

皮膚にできる傷と同じです。転んで擦りむいたら、血が出てかさぶたができますよね。

そのかさぶたが傷を覆ってくれて、傷口を治してくれます。

 

歯の抜糸の場合も同じで、手術をして切ったところ、歯を抜いたところにきちんと血の塊ができることで、空いた部分を塞いでいってくれます。

 

でも、血をうがいで流してしまうと、この血の塊がうまくできず、傷が治りにくくなる→痛みがでてしまう、のだそうで。

これをドライソケットというそうです。ドライソケットになってしまうと痛みが半端ないのだとか。

(後日追記:ワタクシドライソケットになりました…涙。次の記事にて書いています)

 

一応止血用のガーゼを渡されて、説明終了。

お会計は4800円ほどでした。

歯2本抜いた手術だというのに安い…。

 

抜歯後、当日(4/25)のこと

手術から30分後(15時30分ごろ)、指示通り処方箋をもらったらすぐカロナール・ロキソニン(ともに痛み止め)+レパミドを服用。

2~3時間弱くらい(18時ごろ)でズキズキと痛みだし、辛くなったためロキソニンを服用。

本当は4時間は空けてねと言われましたが、あまりにしんどく飲んじゃいました。

当日の痛みが一番重かったです。

 

ロキソニンを飲んで、痛みは徐々に治まってきました。

夕食は茶碗蒸しとスープを飲み、ごく軽くシャワー。

手術箇所が気になるも、一切触らず。

怖くて患部も見られず。

 

うがいをするとちょっと血が混じります。

就寝前(0時近く)に再びズキズキと痛んだため、ロキソニンとレパミドを飲んで就寝。

 

余談:親知らず抜歯手術に付き添いは必要か?

抜歯後そのまま車を運転したり、歩いて帰ったりする人も多いかと思うのですが、できれば家族に付き添いをお願いしたほうが良いかなと思います。可能であれば車の運転をお願いして…。

 

というのも、歯茎を切開するような手術だと、ズキズキとした痛みがけっこうあります

自力で帰らなければいけない人は、薬局に行って早目に痛み止めを飲むか、ロキソニンなど痛み止めを先に買っておいて、手術後早目に飲むか、したほうが良いかもしれません。

 

痛みがあると車のガタガタが歯に響くし、運転に集中できない気がします。

自力で帰る方はくれぐれもお気をつけて…。

 

まとめ、もっとつづく

親知らず抜歯、当日までのことを書きましたが、案外前日や手術する前のほうが精神的には辛かったです。

手術がはじまってしまえば、もう腹をくくるしかなく、アドレナリンが出まくっていたせいか意外と耐えられました。

手術の痛みや怖さもあまりありませんでした。

 

ただ、抜歯後はやはり辛いですね…。

予後のことはまだまだつづきます。