親知らず抜歯体験記4~右下抜歯当日のこと

今回の記事では、左上下の親知らず抜歯1ヶ月後、右下の親知らずを抜いた際の体験記を記載しています。

(2019年に親知らず3本を抜歯した当時の記事を、再編集して掲載しています)

一度経験しているとはいえ、やはり怖かった…。

 

▼親知らず抜歯シリーズ

  1. 抜く前の知識編
  2. 抜歯のリスクと病院選び
  3. 左上下抜歯当日
  4. 左上下抜歯10日目まで(ドライソケット判明)
  5. 左上下抜歯3週間(違和感はいつまで…)
  6. 右下抜歯当日 ▶この記事
  7. 右下抜歯予後と左下の違和感(麻痺)
  8. 親知らず抜歯後、おすすめの食事、準備しておくべきもの

 

完全埋没している右下親知らずの抜歯

ひと月前に抜いた左上下の親知らずは、こんな状況でした。

  • 上:まっすぐ生えている
  • 下:斜めに生えており少し顔を出している

そして、今回抜く右下の親知らずは、

  • 横に生えていて、完全に埋まっている

という状態です。

 

歯茎の中に埋もれていて中から歯茎を押し出しているせいか、たまに痛みが出ていました。

抜いた左側の違和感は残っていましたが、痛みはなくなっていたので、「早く楽になりたい!」という思いで右下の抜歯を決意。

 

親知らず抜歯当日の注意事項は、前回の左上下を抜いたときと同様なので割愛します(左上下抜歯当日の記事)。

 

右下親知らずの抜歯当日(5/23)

完全に埋没していたり、横になっていたりする親知らずの抜歯の場合は、入院して全身麻酔による抜歯をおこなう病院も多いようです。

でも私の場合は、日帰りで抜けるよ~ということでした。このあたりは口腔外科医の腕にもよるのでしょうか。

 

とはいえ、私も「入院・全身麻酔ですべての親知らずを一度に抜いてしまう」という選択肢もあったのですが、結果左右別々に抜いてよかったと思っています。

左右同時に抜くと、食べるものがかなり限られてしまいます(ゼリー状のものとか汁物とか)。

(入院か日帰りか、親知らずは抜歯したほうがいい?メリットは?~抜く前の知識編で書いています)

 

そういうわけで、日帰りで抜いてきました…。

 

病院に着き受付を済ませると、前回同様血圧測定。心拍数がやや高くて、歯科助手さんに「緊張してます?」と聞かれました。

迷いもせず「はい」と答えましたよ(涙)

 

前の方がおしているのか、15分位の待ち時間(=生殺しの時間)がありました。

診察台に座っていると先生登場。「ご気分はどうですか?」と。

決して良いとは言えないのですが、もうこうなったら腹をくくるしかないし、前回経験しているので「まあ大丈夫です」と答えました。

 

「じゃあ始めていきますね。前回と同じように、麻酔して、切開して、抜いて、縫って、という手順で進めていきますから」と先生。

先回経験しているからか、説明も簡易的でした。

 

まず、表面麻酔。その後、注射で何箇所か麻酔を打たれました。

「麻酔の効果で心臓がドキドキすることがありますから」と前回も説明されていた通り、若干ドキドキして具合が悪くなりかけたのですが、深呼吸で乗り切りました…。

 

頬はもちろん、舌も痺れてくる。

ああ、もうこれは無になるしかない。そんな状態です。

 

そして顔に布をかけられ、「じゃあ切っていきますね」と先生。

何か口の中でやってるな、という感覚以外何も感じませんでした。これはすぐ終わって、「じゃあ削っていきますね」と。

 

麻酔が効いているので、手術中はまったく痛みはないと前回学んでいたはず…なのですが、今回はなぜかちょっと痛かったです。

顎の骨をガリガリやられてる感じ。

「ちょ、大丈夫私の顎の骨!!?」と心配になりました(涙)

 

数十秒その痛みというか違和感に耐え、今度は先生が「引っ張りますよ」「押しますね」と言い、押されたり引っ張られたり。

痛くはないのですが、顎にかなりの力がかかるので、顎が外れるんじゃないかと思いました。。

 

「また削りますから。もうすぐですからね」という先生の言葉を支えに、無になる努力。

今回は、左下を抜いたときと違って、叩かれることは多くなかったように思います。でも、顎を押されたり、骨を削られたりする感覚がイヤ~な感じ。

「これ、術後やばいかもな…」と背筋が凍りました…。

 

ただ、今回も20分ほどで手術は終了。

 

先生いわく、

  • 歯の根っこが変な形になっていて、骨から剥がすのが大変だった
  • キツめに縫ったから、けっこう腫れるかも
  • 思ったより神経が近かった

ということでした…。

 

また、斜めに生えていた左下の抜歯のときは、なかなか取れなかったのか、3分割されていて歯の形をしていませんでしたが、今回は先端は欠けていたけど歯の形をしていました(隣の歯と触れ合っていたので、先端を削ったらしい)。

 

終了後、止血するためにガーゼを噛むのですが、その段階でもう痛い。前回は手術後30分くらいは平気だったのに。

 

でも、痛いのを見越してロキソニンを持ってきていたんですよ。偉い。私。

麻酔はガッツリかかっていましたが、痛みが増してきたので、診察室を出てすぐにロキソニンを飲みました

 

ズキズキ、という、顎の骨をハンマーで叩かれたような痛みが続きましたが、薬局や図書館に寄る余裕はありました。

 

抜歯後の注意事項は、左下抜歯時と同じで、当日は安静にすること、といったこと。

翌日消毒と様子見のため診察を予約し、終了。

 

処方薬は前回と同じです。

  • カロナール(痛み止め 毎食 200mg×3錠)
  • ロキソニン(痛み止め 頓服用 60mg×2錠)
  • レパミド(胃薬 毎食1錠)
  • メイアクト(抗生剤・化膿止め 毎食1錠)

薬剤師さんに、「かなり強い痛み止め出てますね」と言われました…。

 

親知らず抜歯当日の痛み

抜歯手術のようすが前回と異なり、骨を引っ剥がされるような痛みや違和感があったので、「手術後もやばいかもしれない」と覚悟していました。

前回左上下を抜いた際は当日が痛みのピークで、ロキソニンを1時間ごとに飲みたいくらい…。

本当は4~6時間空けてロキソニンを飲むように、と言われていたのですが、3時間で飲んでしまったほどでした。

 

今回も、手術後すぐに痛みに襲われロキソニンを飲みましたが……

あれ?思ったほど痛くない。

 

骨をガンガンされた痛みが引いてくると、今度は歯茎を切り裂かれたような痛みがやってきたのですが、耐えられないほどではありませんでした。

お、これロキソニン飲まなくてもいけるかも!?

と喜んだのもつかぬ間。

 

15時30分に麻酔を打って、切れたのは22時前くらい。

夜ご飯を食べようと思って茶碗蒸しと豆腐を温め、ひと口食べると…。

痛い

痛くて口が開かない。食べものを飲み込むと痛い。

これは固形物は無理だと思いました…。

 

食事の最中にロキソニンを飲み、食後は少し落ち着いてきて、いつもどおり眠ることはできてひと安心です。

ちなみに、この日はずっと口の中は血の味がしていて、うがいして吐いた水には血が滲んでいました…。

これは前回も同様だったので、動揺しませんでした(洒落でなく!)。

 

右下抜歯翌日(5/24)

「腫れるよ」と言われて覚悟していましたが、今回も思ったほど腫れてません。

「なんとなく腫れてるかな?腫れてないかな?」レベル。

朝、うがいをしても血がにじみませんでした。前回は翌日うがいをすると茶色の水が出てビックリしたんですが。

 

痛みもそれほどではなく、ロキソニンは要らないかなという感じ。

朝ごはんは、ヨーグルトとすりおろしたりんご。うん、なんとか食べられる。

 

でも、昼食時は飲み込むのが痛かったです…。このときにロキソニン服用。

 

午後、消毒に病院へ行きました。

先生に口の中を見せると、「うん、いいですね」とのこと。

 

前回はドライソケット、という血糊がうまく乗らないまずい状態に見舞われたのですが(左上下抜歯10日目まで(ドライソケット判明))、今回はわりと血がきちんとくっついているそうで、「ドライソケットは大丈夫じゃないかな」と言われひと安心。

一週間後抜糸の予約をし、終了。

 

それ以降もロキソニンは不要で、暑かったのでアイスを食べて帰りました。

 

左上下抜糸時との違い

同じ人間の親知らずでも、生え方によっていろいろ違うのだな~と体感しています。左上下抜歯時との違いをまとめると、こんな感じ。

 

左上下抜歯時

  • 手術中の痛みはなかった
  • 手術中、押されたり引っ張られたりすることが何度かあった
  • 左下は3分割されて抜かれた
  • 痛みは手術後30分くらいからズキズキと開始
  • 手術後、2時間ほどでロキソニンが切れ、3時間後に服用
  • 食事の際に痛みが増すということはなかった

右下抜歯時

  • 手術中に顎の骨を削られる痛みがあった
  • 押されたり引っ張られたりはあまりなかった
  • 抜かれた歯はきちんとした「歯」の形をしていた
  • 手術後すぐに痛みが出てきた
  • 手術後すぐにロキソニンを飲んだおかげか、痛みは耐えられないほどではなかった
  • ただし、食事中に「口を開ける」「飲み込む」ということが痛かった

 

という感じです。

左下のときと共通していることが、以下のこと。

  • 眠れないほどの痛みではなかった(普通に寝られました)
  • 当日は1日中口の中は血の味がした
  • うがいをして吐くと血が滲んでいた

 

痛みが心配な方は、手術の日にロキソニンを買って持っていく、のも手かもしれません。

当日痛くて何もできない、ということもあるかもしれません…。

私は母に運転手を頼みましたが、痛みと緊張の後遺症で車の運転どころではなかったので、助かりました。

 

まとめ、しつこく続きます

右下抜歯の予後、そして左下の違和感について、まだまだ続きます。

今回はドライソケットになりませんように…。