今回の記事では、左上下の親知らず抜歯1ヶ月後、右下の親知らずを抜いた際の体験記を記載しています。
(2019年に親知らず3本を抜歯した当時の記事を、再編集して掲載しています)
一度経験しているとはいえ、やはり怖かった…。
▼親知らず抜歯シリーズ
- 抜く前の知識編
- 抜歯のリスクと病院選び
- 左上下抜歯当日
- 左上下抜歯10日目まで(ドライソケット判明)
- 左上下抜歯3週間(違和感はいつまで…)
- 右下抜歯当日 ▶この記事
- 右下抜歯予後と左下の違和感(麻痺)
- 親知らず抜歯後、おすすめの食事、準備しておくべきもの
完全埋没している右下親知らずの抜歯
ひと月前に抜いた左上下の親知らずは、こんな状況でした。
- 上:まっすぐ生えている
- 下:斜めに生えており少し顔を出している
そして、今回抜く右下の親知らずは、
- 横に生えていて、完全に埋まっている
という状態です。
歯茎の中に埋もれていて中から歯茎を押し出しているせいか、たまに痛みが出ていました。
抜いた左側の違和感は残っていましたが、痛みはなくなっていたので、「早く楽になりたい!」という思いで右下の抜歯を決意。
親知らず抜歯当日の注意事項は、前回の左上下を抜いたときと同様なので割愛します(左上下抜歯当日の記事)。
右下親知らずの抜歯当日(5/23)
完全に埋没していたり、横になっていたりする親知らずの抜歯の場合は、入院して全身麻酔による抜歯をおこなう病院も多いようです。
でも私の場合は、日帰りで抜けるよ~ということでした。このあたりは口腔外科医の腕にもよるのでしょうか。
とはいえ、私も「入院・全身麻酔ですべての親知らずを一度に抜いてしまう」という選択肢もあったのですが、結果左右別々に抜いてよかったと思っています。
左右同時に抜くと、食べるものがかなり限られてしまいます(ゼリー状のものとか汁物とか)。
(入院か日帰りか、親知らずは抜歯したほうがいい?メリットは?~抜く前の知識編で書いています)
そういうわけで、日帰りで抜いてきました…。
病院に着き受付を済ませると、前回同様血圧測定。心拍数がやや高くて、歯科助手さんに「緊張してます?」と聞かれました。
迷いもせず「はい」と答えましたよ(涙)
前の方がおしているのか、15分位の待ち時間(=生殺しの時間)がありました。
診察台に座っていると先生登場。「ご気分はどうですか?」と。
決して良いとは言えないのですが、もうこうなったら腹をくくるしかないし、前回経験しているので「まあ大丈夫です」と答えました。
「じゃあ始めていきますね。前回と同じように、麻酔して、切開して、抜いて、縫って、という手順で進めていきますから」と先生。
先回経験しているからか、説明も簡易的でした。
まず、表面麻酔。その後、注射で何箇所か麻酔を打たれました。
「麻酔の効果で心臓がドキドキすることがありますから」と前回も説明されていた通り、若干ドキドキして具合が悪くなりかけたのですが、深呼吸で乗り切りました…。
頬はもちろん、舌も痺れてくる。
ああ、もうこれは無になるしかない。そんな状態です。
そして顔に布をかけられ、「じゃあ切っていきますね」と先生。
何か口の中でやってるな、という感覚以外何も感じませんでした。これはすぐ終わって、「じゃあ削っていきますね」と。
麻酔が効いているので、手術中はまったく痛みはないと前回学んでいたはず…なのですが、今回はなぜかちょっと痛かったです。
顎の骨をガリガリやられてる感じ。
「ちょ、大丈夫私の顎の骨!!?」と心配になりました(涙)
数十秒その痛みというか違和感に耐え、今度は先生が「引っ張りますよ」「押しますね」と言い、押されたり引っ張られたり。
痛くはないのですが、顎にかなりの力がかかるので、顎が外れるんじゃないかと思いました。。
「また削りますから。もうすぐですからね」という先生の言葉を支えに、無になる努力。
今回は、左下を抜いたときと違って、叩かれることは多くなかったように思います。でも、顎を押されたり、骨を削られたりする感覚がイヤ~な感じ。
「これ、術後やばいかもな…」と背筋が凍りました…。
ただ、今回も20分ほどで手術は終了。
先生いわく、
- 歯の根っこが変な形になっていて、骨から剥がすのが大変だった
- キツめに縫ったから、けっこう腫れるかも
- 思ったより神経が近かった
ということでした…。
また、斜めに生えていた左下の抜歯のときは、なかなか取れなかったのか、3分割されていて歯の形をしていませんでしたが、今回は先端は欠けていたけど歯の形をしていました(隣の歯と触れ合っていたので、先端を削ったらしい)。
終了後、止血するためにガーゼを噛むのですが、その段階でもう痛い。前回は手術後30分くらいは平気だったのに。
でも、痛いのを見越してロキソニンを持ってきていたんですよ。偉い。私。
麻酔はガッツリかかっていましたが、痛みが増してきたので、診察室を出てすぐにロキソニンを飲みました。
ズキズキ、という、顎の骨をハンマーで叩かれたような痛みが続きましたが、薬局や図書館に寄る余裕はありました。
抜歯後の注意事項は、左下抜歯時と同じで、当日は安静にすること、といったこと。
翌日消毒と様子見のため診察を予約し、終了。
処方薬は前回と同じです。
- カロナール(痛み止め 毎食 200mg×3錠)
- ロキソニン(痛み止め 頓服用 60mg×2錠)
- レパミド(胃薬 毎食1錠)
- メイアクト(抗生剤・化膿止め 毎食1錠)
薬剤師さんに、「かなり強い痛み止め出てますね」と言われました…。
親知らず抜歯当日の痛み
抜歯手術のようすが前回と異なり、骨を引っ剥がされるような痛みや違和感があったので、「手術後もやばいかもしれない」と覚悟していました。
前回左上下を抜いた際は当日が痛みのピークで、ロキソニンを1時間ごとに飲みたいくらい…。
本当は4~6時間空けてロキソニンを飲むように、と言われていたのですが、3時間で飲んでしまったほどでした。
今回も、手術後すぐに痛みに襲われロキソニンを飲みましたが……
あれ?思ったほど痛くない。
骨をガンガンされた痛みが引いてくると、今度は歯茎を切り裂かれたような痛みがやってきたのですが、耐えられないほどではありませんでした。
お、これロキソニン飲まなくてもいけるかも!?
と喜んだのもつかぬ間。
15時30分に麻酔を打って、切れたのは22時前くらい。
夜ご飯を食べようと思って茶碗蒸しと豆腐を温め、ひと口食べると…。
痛い。
痛くて口が開かない。食べものを飲み込むと痛い。
これは固形物は無理だと思いました…。
食事の最中にロキソニンを飲み、食後は少し落ち着いてきて、いつもどおり眠ることはできてひと安心です。
ちなみに、この日はずっと口の中は血の味がしていて、うがいして吐いた水には血が滲んでいました…。
これは前回も同様だったので、動揺しませんでした(洒落でなく!)。
右下抜歯翌日(5/24)
「腫れるよ」と言われて覚悟していましたが、今回も思ったほど腫れてません。
「なんとなく腫れてるかな?腫れてないかな?」レベル。
朝、うがいをしても血がにじみませんでした。前回は翌日うがいをすると茶色の水が出てビックリしたんですが。
痛みもそれほどではなく、ロキソニンは要らないかなという感じ。
朝ごはんは、ヨーグルトとすりおろしたりんご。うん、なんとか食べられる。
でも、昼食時は飲み込むのが痛かったです…。このときにロキソニン服用。
午後、消毒に病院へ行きました。
先生に口の中を見せると、「うん、いいですね」とのこと。
前回はドライソケット、という血糊がうまく乗らないまずい状態に見舞われたのですが(左上下抜歯10日目まで(ドライソケット判明))、今回はわりと血がきちんとくっついているそうで、「ドライソケットは大丈夫じゃないかな」と言われひと安心。
一週間後抜糸の予約をし、終了。
それ以降もロキソニンは不要で、暑かったのでアイスを食べて帰りました。
左上下抜糸時との違い
同じ人間の親知らずでも、生え方によっていろいろ違うのだな~と体感しています。左上下抜歯時との違いをまとめると、こんな感じ。
左上下抜歯時
- 手術中の痛みはなかった
- 手術中、押されたり引っ張られたりすることが何度かあった
- 左下は3分割されて抜かれた
- 痛みは手術後30分くらいからズキズキと開始
- 手術後、2時間ほどでロキソニンが切れ、3時間後に服用
- 食事の際に痛みが増すということはなかった
右下抜歯時
- 手術中に顎の骨を削られる痛みがあった
- 押されたり引っ張られたりはあまりなかった
- 抜かれた歯はきちんとした「歯」の形をしていた
- 手術後すぐに痛みが出てきた
- 手術後すぐにロキソニンを飲んだおかげか、痛みは耐えられないほどではなかった
- ただし、食事中に「口を開ける」「飲み込む」ということが痛かった
という感じです。
左下のときと共通していることが、以下のこと。
- 眠れないほどの痛みではなかった(普通に寝られました)
- 当日は1日中口の中は血の味がした
- うがいをして吐くと血が滲んでいた
痛みが心配な方は、手術の日にロキソニンを買って持っていく、のも手かもしれません。
当日痛くて何もできない、ということもあるかもしれません…。
私は母に運転手を頼みましたが、痛みと緊張の後遺症で車の運転どころではなかったので、助かりました。
まとめ、しつこく続きます
右下抜歯の予後、そして左下の違和感について、まだまだ続きます。
今回はドライソケットになりませんように…。