今回は低血糖症かどうか調べる検査・糖負荷試験についてや、私が検査をしたときのことを書いていきたいと思います。
糖負荷試験とは
「血液検査で血糖値に問題がなかったから、低血糖症ではないんだ」
…ということは、一概には言えません。
低血糖症かどうか調べるには【糖負荷試験】という検査を受ける必要があります。
一般の内科でも糖負荷試験を実施していますが、それは【2時間糖負荷試験】という、糖尿病に該当するか調べる検査です。
低血糖症か判断するには、少なくとも3時間、確実なのは5時間の試験【5時間糖負荷試験】をおこなう必要があります。
ちなみに、検査できる病院は以下のサイトで調べられますよ!
オーソモレキュラー.jp クリニック紹介
ここで<5H>のマークが付いている病院は、5時間糖負荷試験を実施しています。
ただ、情報が100%確実かは分からないので、念のため病院に問い合わせたほうが良いかもしれません。
また、インターネットで【5時間糖負荷試験】と検索しても該当する病院が調べられると思います。
ただし、費用的な問題や、身体がしんどい場合は、問診である程度低血糖症かどうか判断することができます。
糖負荷試験の費用
2時間糖負荷試験は、保険が適用されるので数千円の負担なのですが、5時間糖負荷試験は保険適用外になります。
費用は病院にもよりますが、だいたい15,000円~20,000円ほど。ここでも保険外か…(>_<)
ただ、クリニックの中には3時間や3時間半など、検査時間を短くして保険診療内で検査してくれるところもあります。
私の場合、3時間半、検査費は3000円弱でした(プラス診察代がかかりました)。
私のかかった病院の医師いわく、「3時間でも低血糖症かどうか判断はつく」そうです。
ただ、中には3時間の検査をして異常なしだったけれど、別のところで5時間の検査をしたら低血糖症だった、という方もいらっしゃるので、注意が必要かもしれません。
私が糖負荷試験を受けたときのこと
私が実際に糖負荷試験を受けた際の体験談ですが…
まず、検査当日は絶食でした。朝ご飯は食べずに病院へ行きます。
このときが一番しんどかった…。
空腹でフラフラで、吐き気もする。でも、行く先は病院なのだから、具合が悪くなったらなんとかしてくれるだろうと、身体を引きずりながら病院へ行きました。
検査内容ですが、まずは検査前に空腹時の血糖値とインスリンの量を測るため、血液検査をします。
体温も計りました。病院によっては採尿をするところもあるようです。
そして、ブドウ糖を摂取。摂取後すぐ、30分、60分、90分、120分後…と30分ごとに血糖値とインスリンの量を測り、その推移を見ていきます。
このブドウ糖というのが、甘い炭酸水を200mlぐらい飲まなくてはいけないんですが、すぐお腹いっぱいになるし、甘いし、飲み干すのが大変でした…。
そして30分後、再び採血、検温をします。
私の行ったところは毎回針を刺されしんどかったですが、病院によっては点滴のように針を刺したままにするところもあるようです。
また、1枚の紙を渡され、症状を記録していきました。
30分後、60分後、90分後…などに区切られていて、その間気になった体調不良があれば記録をしていきます。
3時間半という長丁場、かなり暇だったので、私は本を持っていきました。
時間つぶしの道具はマストだと思います!
この検査はあえてブドウ糖を飲んで低血糖状態を起こすので、検査中に体調を崩す方もいらっしゃるようです。
病院によっては、ベッドに横になることができたり、検査後点滴をしてくれるところもあるようです。
また、あまりに体調が悪い場合は検査自体を中止することも。
同伴者がいた方が安心かもしれません。
私は検査前はとても不安でしたが、実際は頭がぼーっとするくらいで、何事もなく検査を終えることができました。
私の場合は朝の空腹時が一番辛く、炭酸水を飲んでからはむしろ体調がマシになりました。
また、検査後2週間くらいは体調が悪くなった、という方もいらっしゃるようです。
そのため、医師によっては糖負荷試験を薦めないケースもあるそう。
私は特に体調不良にはならず、無事に帰りました。結果は2週間後に分かりました。
参考:私の検査結果
2週間後に分かった結果はこれ。
結果は見事に低血糖でした。
- 検査中の血糖値の上下が激しいこと
- インスリンの分泌が血糖値の推移と一致しないこと
- 検査中に体調の変化(フラフラ、だるさなど)を感じた事
以上が低血糖と診断された基準です。
私の場合は、ブドウ糖摂取後の血糖値の上昇率(青い波線グラフ)と、インスリンの量(赤い棒グラフ)が比例していないことが問題だそうです。
通常、食後血糖値が上がるのと同時に、インスリンの分泌量も上がります。
でも、私の場合は血糖値が上がってから、インスリンの分泌量が増えるのは遅れています。
これが低血糖の原因になっているのだとか。
インスリン分泌遅延、とも言うようです。
じゃあなぜインスリンが遅れて出てしまうのか?というと、このときは明確な答えが分かりませんでした。
しばらく経って別の医師に質問したところ…
などということを指摘されました。
やっぱり低血糖症単体への治療は効果が薄いんだなぁ…。
ともあれ、このときは訳の分からん体調不良に「低血糖症」という名前がついてホッとしたのを覚えています。
検査をやる意味はこの点が大きいですよね。
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