この記事では、低血糖症についてまとめています。
たとえば、
- 低血糖症とは何か?
- 糖尿病とは違うのか?
- どんな症状があるのか?
- 原因は何か?
- どんな病気と間違われやすいのか?
といったことです。
うつ病やパニック障害に悩んでいる方の参考にもなるのかな…と思いますので、よろしければご覧ください(^^)
低血糖症とは?糖尿病とは違います!
低血糖症は、【機能性低血糖症】、【血糖値調整障害】、などとも呼ばれています。
ひと言でいうと、血糖値の調整がうまくいかない状態。
原因は後述しますが、いくつか挙げると糖質の摂りすぎによる膵臓の疲労、胃腸や副腎など他の臓器のトラブル、体質でインスリンが出にくくなっている…などです。
人に話すとよく勘違いされるのですが、低血糖症は、糖尿病治療中になる「低血糖」ではありません。
インスリンの投与の際に血糖値が低くなる状態とは異なります。
先ほども書いたように、血糖値の調整がうまくいかなくなることです。
血糖値というのは、食事を摂ると上がり、だんだんゆるやかに下っていきます。
でも、低血糖症の人は何かしらの原因で血糖値の調整がヘタになっているので、
といったことが起こります。
血糖値が急激に下降すると、身体が危機感を感じてアドレナリンなどのホルモンを分泌します。
本来は出るタイミングではないのに、です。
これにより、動機がしたり不安感が襲ってきたり、といった症状が出てきます。
このような仕組みが、低血糖症です。
低血糖症の症状
低血糖症の症状は、多岐にわたります。
- 無気力
- うつ状態
- 不安感
- 不眠
- イライラ
- 幻覚が見える
- 光や音に敏感
- 自殺願望がある
- めまい
- 頭痛
- 吐き気
- だるさ
- 眠気
- 動機
- 甘いものが異常に欲しくなる
など。
特に、眠気、だるさ、頭痛などは、闘病仲間さんやSNSを見る限り多くの人が経験しているように思います。
私も一時期食後の眠気とだるさがひどい時期がありました。
昼食後は倒れ込むように座椅子で寝込んでしまったり。
ゲームをやっている最中に、コントローラーを握りながら寝てしまったりしたことも…。
症状が起こるタイミングは、「常にだるい」ということもあれば、食後数時間後にひどくなるとか、食事を抜くとひどくなるとか、その人によってパターンが異なります。
低血糖症と関わりのある病気
低血糖と関わりのある病気は、たとえば以下のものです。
- うつ病
- パニック障害
- 自律神経失調症
- 統合失調症
- 慢性疲労
- 片頭痛
- PMS
- 更年期障害
- 不登校
などなど。
うつ病やパニック障害と診断されて薬を飲んでいるのに一向に良くならない。
そこで専門の病院を受診したら低血糖症だった!
…ということも頻繁にあるのだと、医師が話していました。
低血糖症の原因
では、どうして血糖値の調整がヘタになる=低血糖症になってしまうのか?
2014年から低血糖症と格闘している私が、医師から聞いたり、調べたり、自身の体験からわかったのは、以下のような原因です。
- 炭水化物・糖質の摂りすぎで膵臓が疲弊してしまった
- 副腎疲労や甲状腺の機能低下がある
- 体質や運動不足でインスリンの出が正常でない
- 胃腸が弱いことによる栄養不足
まず、血糖値を調整してくれるインスリンというホルモンは、膵臓で作られています。
ですが、糖質を食べすぎると血糖値を下げようとして大量のインスリンが分泌され、次第に膵臓が疲れてきてしまいます。
膵臓が正常に働かず、インスリンがきちんと分泌されないことが低血糖症の原因のひとつです。
同じように遺伝や体質、運動不足などでインスリンの働きが悪いことも原因に挙げられます。
また、副腎という臓器や甲状腺など、他のホルモンを分泌している臓器が弱っていると、膵臓にも影響が出てインスリンの分泌にも異常が出てきます。
→参考)副腎疲労とは?
他にも、胃腸が弱いなどで栄養がきちんと摂取できていない場合も、インスリンを分泌するパワーが足りず、結果低血糖症になってしまうこともあります。
ちなみに私の場合は、それほど糖質を摂っていたという意識はないので、それ以外の要因で低血糖症になったのだと思っています…。
低血糖症の検査・診断
では、どうすれば低血糖症かどうかわかるのか?というと、【糖負荷検査】という検査で調べることができます。
ただ、一般の内科では【2時間糖負荷試験】という糖尿病に該当するか調べる検査しかおこなえません。
低血糖症か判断するには、少なくとも3時間、確実なのは5時間の試験をおこなう必要があるそうです。
病院の探し方は後述しています。
また、詳細や私の結果は糖負荷試験の記事にて書いていますので、どんなものか興味のある方はよろしければご覧ください~。
また、検査をする以外にも問診で判断される場合もあります(糖負荷試験は身体への負担が大きいため)。
この記事で紹介した「低血糖症の症状」に当てはまったり、特に食事前後・空腹時に眠気などの体調不良が出ることが多い方は低血糖症の可能性が高くなります。
低血糖症の治療方法
低血糖症改善のカギになるのは、食事と栄養。
ただ、食事と栄養で治る人もいれば、なかなか改善しない人も多いです(私も後者です…)。
長年の体験から感じているのは、こんな人は食事制限や栄養で改善しないのかなと。
このような方がムリに糖質制限をしたり、たんぱく質をバクバク食べたりすると、余計に身体に負担がかかえって体調が悪化する可能性が高いです。
私はTwitterで「糖質制限をゴリゴリ進める治療法」についてモヤモヤした気持ちをつぶやくのですが、フォロワーのみなさんから同意をいただけたりして、「あ…他の方もそうなんだ」と感じたことがあります。
ブログでも、低血糖症の治療~食事編などの記事で書いています。
いくら医師や栄養士さんであっても、「自分の身体は自分でしかわからない」です。
これから低血糖症の疑いを持って治療を始められる方は、「何が合うか・合わないかはその人しだい」ということを肝に銘じていただけたら…と強く思います。
私は糖質制限で悪化してしまった身なので(涙)
低血糖症を扱っている病院
低血糖症は、なかなか扱っている病院が少ないです。
以前近所の内科にかかって「低血糖症なんです」と伝えたら、「糖尿病なの?」と医師に訊かれたことがあります…。
低血糖症を看てくれる病院は、「低血糖症 病院」などで検索することもできますが、以下のホームページからも調べることができます。
オーソモレキュラー.jp クリニック検索
ここで、【5H】と書かれているクリニックでは、前述した低血糖症の検査(糖負荷試験)をおこなえます。
なので【5H】のマークがある病院では、低血糖症を扱っている可能性が極めて高いです。
とはいえ、念のためホームページを見たり、一度病院に問い合わせてみたりすると良いかと思います。
※2019/10/25追記 病院検索はできなくなってしまったようです。
まとめ
だるい、眠い、といった体調不良や、うつ病、パニック障害などの病気が治らない…という場合は、一度低血糖症を疑って治療に当たってみると、道が開けるかもしれません。
ですが、治療方法は鵜呑みにせず、ご自分に合うものを慎重に進めていってくださいね。
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