開咬(オープンバイト)・受け口(反対咬合)でインビザライン矯正をしている、30代女性のちよこです。
こんな感じで進んだ矯正の道↓
- 2021年1月末:初めての1番のマウスピース。2週間装着。
- 2021年2月上旬:上の歯のみアタッチメントを付け、2番のマウスピースをはめる(ここですべてのマウスピースを渡される)。2番を2週間、3番を2週間装着。
- 2021年3月上旬:下の歯もアタッチメントを付け、4番以降のマウスピースをはめる
- 2021年4月末:下の歯の前歯を中心にヤスリがけ(IPR)。ここからオーソパルス導入。以降は1ヶ月半~2ヶ月のペースで通院。
今回の記事では、4番のことを記載します。
加速装置(オーソパルス・オルソパルス)とは?
オルソパルス(病院によっては、オーソパルス)は「光加速矯正装置」と呼ばれる、矯正を補助する器具です。
オーソパルスから放出される近赤外線を歯や歯茎に当てることで、歯茎の血流や細胞が活性化され、歯が早く動く=治療効果の短縮が見込めるのだとか。
具体的には、マウスピースを3日交換や5日交換で進められます。
オーソパルスのメリットは、このように説明されました。
- 歯の移動が早くなる=矯正の期間が短くなる
- 歯が動く痛みが軽減される
- 歯が計画通りに動きやすい
矯正をする身としては1も2も嬉しいのですが、私が通っている病院では、特に3の「歯が計画通りに動く」のがメリットだと言っていました。
歯が予定通りに動けば、先生も計画を立てやすいのだと思います。
反対にオーソパルスのデメリットは、個人的にはひとつだけです。
ズハリ、「高額」だということ。
私の病院では20万円かかりました…。だいたい10~20万円くらいの病院が多いような印象です。
この金額を出してまで、上記のメリットを受けたいか…が導入するかどうかのカギですね。
また、毎日10分必ず使用しなければいけない点も面倒ではありますが、必要なことなのでデメリットとは感じませんでした。
私は、とにかく早く矯正を終わらせたかったのと、痛みを感じるのが嫌だったので、オーソパルス導入を決めました。
ただ、オーソパルスの効果には賛否両論があり、「歯が動きやすい」といったきちんとした研究はない!という話もありました。
日本では認可がされていませんが、アメリカやカナダなどではしかるべき公共機関が認可した装置のようです。
(日本ではワイヤー矯正もまだまだ多いので、そういう先生方が反対されているのかも。ワイヤー矯正の先生で、インビザラインへの反対意見をよく見かけます。どちらが正しいのかはわかりません…涙)
オルソパルスの使い方と注意点
- 1日10分使用する
- 使用するタイミングはいつでもOK(マウスピース交換のタイミングがベスト)
- 3日連続で使用して初めて効果が出る=毎日続ける必要がある
- 機器は充電が切れやすいので、常に充電しておくこと
- 機器は水洗いOK。精密機械なので、あまりゴシゴシ洗うと良くない
- オーソパルスをきちんと使用できているかは、アプリ経由でわかる(病院にも送信される)
- シリアルNoで管理されているので、シェアや売買はダメ
オーソパルスには、上記のような注意点があります。
1~2. オーソパルスを使用するタイミング
1日10分、毎日使用する必要があります。上下の歯それぞれ5分です。
ベストなのは、新しいマウスピースに交換するとき、交換後のタイミングでオーソパルスを使用すること。
そうすることで、新しいマウスピースが馴染みやすくなるのだそうです。
私は新しいマウスピースに交換するタイミングはいつも夜なので、夕食が終わった後、歯を磨いてマウスピースを付けた後にオーソパルスを使っています。
3. オーソパルスは毎日使うこと!
「1日でもサボってしまうと効果が薄れる」「3日連続で使用すること」と注意されました。
たとえば、本来は7日交換だけど、オーソパルスを使えば3日交換で良い、という場合。
オーソパルスの使用を忘れた日が1日でもあれば、3日交換のタイミングが崩れます。
具体例で説明すると…
- 新しいマウスピース1日目:オーソパルス使った
- 2日目:オーソパルス忘れた
- 3日目:交換
というのは、ダメ。
忘れた段階で振り出しに戻らないといけないのだそうです。
つまり、こういうことになります。
- 新しいマウスピース1日目:オーソパルス使用
- 2日目:オーソパルス忘れた
3日目1日目:交換はダメ。ここから1日目と換算する。オーソパルス使用- 2日目:オーソパルス使用
- 3日目:交換。オーソパルス使用
オーソパルスをきちんと使えない場合は、7日~14日交換など、通常のタイミングで交換を行わないといけないそうです。
4~7. 機器の取り扱いについて
- 機器は充電が切れやすいので、常に充電しておくこと
- 機器は水洗いOK。精密機械なので、あまりゴシゴシ洗うと良くない
- オーソパルスをきちんと使用できているかは、アプリ経由でわかる(病院にも送信される)
- シリアルNoで管理されているので、シェアや売買はダメ
オーソパルスは精密機械なので、雑に扱うのはNG。
ただ、防水加工はしてあるので水洗いOKです。優しく洗えば大丈夫。
また、オーソパルスを使用したかの管理はアプリで行なえます(このアプリがちょっとポンコツなので、正常に作動しないことがあります…)
病院とも連携されているので、サボってるかどうかはわかります。
オーソパルスやそのアプリはシリアルナンバーが付与されていて、誰にどのオーソパルスが行き渡っているかは管理されています。
たまにメルカリやヤフオクなどのフリマで出品されているのを見かけますが、シェアするのも、他人のものを購入するのも、自分のものを売るのもダメ!と言われました。
出品に出すのは違反です。買っても違反になる可能性があるので、ご注意ください。
オルソパルスを使用した感想
全項目での注意事項を見て「めんどくさ」と思った方いらっしゃるかもしれません(^^;
私も「めんどくさ」と思うことありますが、
オーソパルスのメリットは、
- 歯の移動が早くなる=矯正の期間が短くなる
- 歯が動く痛みが軽減される
- 歯が計画通りに動きやすい
…と記載しましたが、私はこのメリットすべて体感しました!
1. オーソパルスを使ったら、矯正期間が短くなった!
この記事執筆時点では、まだ矯正なう…なのですが、約70枚終えての期間をまとめました。
私は1周目の11枚目からオーソパルスを使用し、執筆現在3周目の10枚目です。
合計60枚ちょっとの分のマウスピースを、オーソパルスを利用しながら使ってきました。
最初は3日交換で、今は5日交換です。
これを、もしオーソパルスを使用せず7日交換だったら…と比べてみました。
- オーソパルス使用(3日交換or5日交換)
- 61枚分のマウスピースが、合計245日
- オーソパルス未使用(7日交換)
- 61枚分のマウスピースが、合計427日
- 使用・未使用で182日分(約半年分)の差!
オーソパルスを使ったおかげで、約半年矯正期間を短縮できています。
数字にするとけっこうなインパクトありますね。
2. オーソパルスのおかげで、痛みが少ないかも?
インビザラインはワイヤー矯正に比べて痛みが少ない、と言われます。
ただ、新しいマウスピースに交換した後は、痛みは出やすいです。ゼロではありません。
個人差はありますが、私はオーソパルスを使っていなかった期間、マウスピースに交換した後はけっこう痛くて、2~3日食事時が少し辛かったです。
(ワイヤーだと「痛すぎて米粒も噛めない」というので、マシなんだとは思います。硬いもの以外は食べられたので)
ただ、オーソパルスを導入してからは、痛みがだいぶ気にならなくなりました。
最初は歯の動きも大きかっただろうから、1日目くらいは痛みましたが、だいぶ改善。
後半は歯の動きも小さくなったのか、交換後もほとんど痛みを感じませんでした。
オーソパルスを使ったあとは、歯や歯茎がじんわりと温かくなるんです。
血流が良くなっているのかな?と思っています。
3. オーソパルスを使うと、歯が計画通りに動きやすい
私は矯正専用のTwitterアカウントを作ったのですが、矯正仲間さんが「アライナーが浮いてきた…」とつぶやいているのをちらほら見かけます。
そういえば、私はアライナーがはまらなくなったことがありません。
多少浮いたことはありましたが、病院でチェックしてもらったら問題ないとのこと。
オーソパルスのおかげかどうかは明確に言えませんが、計画通りに動いている…のかな…?
オルソパルスの使用感まとめ
オーソパルスは、10~20万円前後と高額です。
また、毎日使用する余裕のない方は使えないものです。
でも、矯正期間が今現在半年も短縮されているので、私は導入して良かった……と思いたいです。
時間か、お金か……ですね(´;ω;`)
余談ですが、私が20万円で購入したあと、クリニックが「オーソパルス半額キャンペーン」をしてました。
それってアリ!?(´Д⊂ヽ
オーソパルス導入を検討している方の参考になれば幸いです。