こんにちは、ちよこと申します。
5年前から、虫歯の治療をきっかけに歯の痛みに悩まされています。
歯医者さんを転々とし、自費の治療を繰り返し、それでも原因不明で途方に暮れつつ調べていたところ、【非歯原性歯痛】(非定型歯痛)というものではないか?ということがわかりました。
「え、この歯の痛み、本当に歯が原因じゃないの?」と今でも半信半疑な部分もあるのですが、どなたかの参考になれば良いなと思い、調べた内容や私自身の症状などまとめます。
歯が痛みだしたきっかけ
私は「非定型歯痛」と診断されるまでに5年ほどかかりました。以下のような流れで、何箇所も歯科医を転々としました…。
- 虫歯治療で、神経を抜く【保険内】
- 半年後に歯茎が腫れ、根っこの洗浄をおこなう(6~7回)【保険内】
- 違和感が拭えず、再度根管治療を実施【自費】→処置中~処置後、ものすごく痛い
- 3の処置から歯の痛みが消えず、病院を転々とするも異常なし【自費・保険内】
- 噛み合わせが原因では?ということで、矯正を実施するも、変化なし【自費】
- 「非定型歯痛」の病院で診てもらい、「非定型歯痛」の診断が下る【自費】
私はまだ「矯正」のレベルで済みましたが(それでも時間もお金もすごく痛いですが…)、中には「抜歯したのに痛みが消えない」→「非定型歯痛の診断がついた」という方もいるようです。
実際、私も何件もの歯医者さんで「痛みが消えないなら、もう抜歯しかない」と言われました。
「非定型歯痛」とは?
虫歯や歯の根っこに炎症が起きているときの痛みは、「定型歯痛」です。
そうではなく、「歯以外が原因で起こる痛み」を「非定型歯痛」(非歯原性歯痛)と言うそうです。
非定型歯痛はいくつかの種類があります。
- 筋・筋膜性歯痛…筋肉が原因。マッサージが効果的
- 神経障害性歯痛…神経が原因。帯状疱疹に関連している場合もある。神経の薬(プレガバリン)で改善するケースも
- 神経血管性歯痛…片頭痛や群発頭痛などが原因
- 上顎洞性歯痛…副鼻腔炎が原因
- 心臓性歯痛…狭心症や心筋梗塞などが原因
- 精神疾患または心理社会的要因による歯痛…統合失調症、うつ病、身体表現性障害などが背景になっている
- 特発性歯痛(非定型歯痛を含む)…どこにも当てはまらない場合
- その他さまざまな疾患により生じる歯痛
おそらく、私は「2」の「神経障害性歯痛」だと思います。
根管治療によって神経に障害が起こってしまったのかなと推測しています。
同じように根管治療のほか、虫歯治療や親知らずなどの抜歯によって引き起こされるケースもあるようです。
また、マウスピース型の矯正をしたことで、歯の食いしばりが悪化してしまい、食いしばりによる痛みや知覚過敏から、別の歯も非定型歯痛になってしまっています…。
非定型歯痛の痛みの特徴
5年ほど自分の痛みを観察してきて、特徴を記載します。
- ジンジンと鈍い痛みのときもあれば、キーンと鋭い痛みのときもあったり、歯や歯茎がしみるような痛みがあったり、ズキズキする痛みがあったり、痛みの種類や程度は千差万別
- 上の歯が痛む場合、鼻の奥までツーンという痛みを感じることがある
- ほっぺた側がじんじん痛むこともある
- 食べ物を食べてしみるような痛みを感じることもある
- ロキソニン、イブプロフェン、カロナールなどの鎮痛剤で効果がない
- 痛みが発症した歯以外が痛むこともある(私は右上の歯で発症して、左上上下の奥歯にも飛び火しました…)
- 1日の間でも波がある
- 全体を通しても、痛みが良くなる期間もあれば、気にならないでいられる期間もある
- ゲームや仕事など集中しているときはあまり気にならない
- 体調が下降すると、歯の痛みも感じやすい気がする(特にメンタル面)
痛みの種類や程度はその人によってさまざまかと思いますが、参考になれば幸いです。
非定型歯痛の治療方法
いろいろ調べたところ、よく使用される薬は以下のようです。
- 抗うつ薬(トリプタノールなどの三環系抗うつ剤がもっともエビデンスが多く、SNRIやSSRIなども近年研究が進んでいる)
- 抗てんかん薬
- 抗不安薬
- 神経痛の薬
- 漢方薬
私は神経痛の薬を漢方薬を飲んでいますが、効いているようないないような…という感じ。
なぜ歯の痛みなのに抗うつ薬や抗てんかん薬が使われるのか?というと…
素人なりの理解ですが、非定型歯痛は「脳の誤作動」で起こっているそうなんです。
じつは、片頭痛なんかも脳神経の誤作動で起こっている可能性があるそうで、脳内の神経物質のバランスを調整してくれるような薬を飲むと、回復することが多いそうです。
片頭痛も、予防薬として抗うつ薬が用いられています。
私も、頭痛を併発しているので、脳内の神経物質のバランスは悪いのかもしれません…。
また、認知行動療法や運動も効果的としている先生もいました。
認知行動療法でなるべく痛みに気を取られない方法を学んだり、運動で痛みを感じる神経ではなく、運動神経のほうを鍛えたりすることも効果的だそうです。
たしかに、私は運動嫌いで運動はほとんどしないため、運動神経ではなく痛みの神経が発達してしまっているのかもしれません…(汗)
非定型歯痛の原因は何?
素人の意見ではありますが、私が思う原因は以下の点です。
- 女性ホルモンのバランス
- 比較的、神経が痛みを感じやすい
- 歯医者へのトラウマ
- 根管治療、虫歯治療、親知らずの抜歯
歯根端切除術の相談コーナーというサイトでは、以下のように書かれていました。
•9割が女性。平均発症年齢55歳
•歯科治療は無効、むしろ繰り返すごとに悪化する
9割が女性ということは、なんとなく女性ホルモンに関係あるんじゃないか?と感じています。
私は生理前に痛みが悪化しやすい(痛みが出やすい)気がしています。
片頭痛も女性が多いとされているので、女性ホルモンが何か悪さをしているんじゃないでしょうか…。
女性は生理痛や頭痛など痛みに向き合うことが多く、昔から痛みにさらされてきた方は、「非歯原性歯痛」になりやすいのだそうです。
(私も昔から生理痛が重かったです…)
また、私の周りの非定型歯痛の方は、根管治療をきっかけに発症している方が100%です(数人とのやり取りではありますが)。
やっぱり根管治療中に、神経がどうにかなってしまいやすいのでは?と感じます。
あとは、「歯科治療は無効、むしろ繰り返すごとに悪化する」という点も頷けます。
私も病院を転々として、何度も検査をしました。そのたびに、悪いところはないと言われました。もう抜歯するしかないと何度か言われました。
噛み合わせが原因じゃないか?と言われ、歯を削ったこともありました。
「痛みの程度は、10段階中どれくらい?」と聞かれて、「5とか6とか」と答えたら、「うちに来るのは9とか10の人だからね」などと怒られたこともありました。
虫歯を放置されていたこともあったし……。
……もう、歯医者さんにトラウマしかありません……。
非定型歯痛をきっかけにいろいろやりとりさせていただいたTwitter(X)のフォロワーさんも、ひどい歯医者に当たってめちゃくちゃな治療をされたとおっしゃっていました。
歯医者嫌い。行きたくない。信用できない。という気持ちが、歯への注意を引きつけてしまって、痛みも感じやすいのかな……などと思ったりします。
非定型歯痛を診てくれる病院はどこ?
一般社団法人 日本口腔顔面痛学会のページの、専門医、認定医のいる施設から探してみてください。
もしくは、シンプルに検索で「非歯原性歯痛(非定型歯痛) 病院」で検索してもいくつかヒットするかと思います。
上記の「日本航空顔面学会」のページを見ると、大きな病院や大学病院が多いです。かかりつけの歯医者さんで紹介状をもらう必要があるかもしれません。
どうしても近所になければ、ペインクリニック、もしくは心療内科で、神経痛や心身からくる歯の痛みで…などと、非定型歯痛について説明をすれば、投薬をしてくれるケースもあるようです。
ただし、非定型歯痛かどうか診断するには、レントゲンやCT、問診などで歯の病気がないことを否定する必要があるため、ご注意ください。
※東京都内で、保険適用外でもよろしければ、私が通っている病院をお伝えします。めちゃくちゃいい先生です。ただ、繰り返しますが保険外です…。それでも知りたいよ~という方は、フォームまでご連絡くださいませ。
まとめ
非定型歯痛…本当に辛いですよね…。
頭痛、腹痛、生理痛、腰痛……とかいろいろな痛みを経験してきましたが、歯の痛みが一番辛いと思っています…。
なんというか、痛いとメンタルに来るんですよね…。
歯が痛い=どこか悪いところ(虫歯や歯の根っこなど)があるんじゃないか?と思ってしまうし、そのたびに歯医者に行くのも嫌だし…歯医者嫌いだし…。
ただ、治る道筋はあると思っているので、一緒にがんばりましょう…!
※非定型歯痛については、Twitter(X)でも定期的にグチグチとつぶやいています。(他の病気についてもつぶやいています)
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