倦怠感や不安感などの症状に悩まされている、ちよこと申します。
「副腎疲労症候群(アドレナルファティーグ)」と診断され、数年間「栄養療法」という治療方法をおこなっていました。
でも、一般の病院からは「副腎疲労なんていう病気はない」とか、「栄養療法のように、自費で高額な検査やサプリメントを薦める治療法はありえない」とか、いろいろなことを言われます。
以前は「うるせい!」と思っていたのですが、治療を続けていくうちに疑問や迷いを感じることが増えてきました。
同じように副腎疲労や栄養療法の治療にあたっている方の参考になればと思い、今回その疑問や不安などをまとめることにしました。
※この記事含めて、当ブログに書かれていることはすべて私の調べた情報や体験談がもとになっているため、医学的根拠はありません
「副腎疲労」を知るきっかけ
私が副腎疲労という病気にたどり着いたのは、自分の症状を検索したときに、ヒットした病院のサイトに書かれていたことがきっかけです。
内科での検査は異常なしで、どの病院に行ったら良いのかわからない。
そんな状態だったので、副腎疲労を発見した当初は、「私の不調はきっとこれだ!治療を続ければ治るに違いない!」と期待に胸を膨らませていました。
ただ、副腎疲労を扱っている多くの病院は、自費診療です。
でも、費用に悩みながらも、私は治りたい一心で高額な治療費を払っていました。
サプリメント、食事療法、カンジダ除菌、重金属のキレーション、メチレーション、服薬(コートリルというステロイド)…などいろいろなことを数年にわたりやってきました。
……でも、一向に治る気配はありませんでした……(むしろ悪化したかもしれません……)。
内分泌科で言われた「副腎疲労という病気はありません」
何年か副腎疲労の治療をしたけれども成果がなく、視点を変えて一般の内分泌科で診てもらったところ、副腎には異常がないとのこと。
(ちなみに、甲状腺も診てもらいましたが異常なしでした)
これまで治療してき内容や経緯を内分泌科の医師に伝えると、
「副腎疲労なんていう病気は聞いたことがない。検査もなしにコートリルを飲むのは危険」
とビックリした様子で言われました。
調べてみると、「副腎疲労」を否定している医師は多いようでした。
いずれも同じことを記載しているのですが、とくに気になったのは1に記載されているこちら。
世界各国の内分泌学会は、副腎疲労症候群という病気は存在しないということで一致しています。そして、それを裏付ける論文が2016年に発表されました。
(中略)
この論文は、様々な研究結果を統合した系統的レビューであり、エビデンスレベルは比較的高いものです。 ゆえに、私も含めたほとんどの内分泌科の医師は「副腎疲労症候群という病気は存在しない」と考えています。
引用元:副腎疲労症候群は存在しない病気!ステロイド服用の危険性について
私が副腎疲労にたどり着いたのは10年前。
当時は「副腎疲労という”病気”」という取り上げられ方をしていた記憶があります。
でも、近年「副腎疲労」を掲げる病院は、「副腎疲労は病気じゃなく、身体の状態のこと」みたいなことをおっしゃるようになってように思います。
(なんかズルい……)
また、問題点の1つとして「内分泌科の医師ではないのに(専門ではないのに)、血液検査もせず、コートリルというホルモンの薬を処方していたこと」を挙げている医師もいました。
副腎の数値を調べもせずに、安易に処方していい薬ではないということです。
このようにいろいろ調べていくうちに、副腎疲労と称して治療をおこなう病院の問題点を数々見かけるようになりました。
実際に副腎疲労という疾患なり状態があるにせよないにせよ、副腎疲労の治療でかならず問題になるのが「金銭面」です。
副腎疲労の治療の問題点「お金がかかる」ということ
【アスクドクターズ】というオンラインで医師に相談できる有料のサイトでは、栄養療法をはじめとした高額な検査やサプリメントの治療に対して、「医師としてありえない」という回答がいくつかありました。
ブログなんかでもそんなふうにおっしゃっている先生をお見かけします。
その理由は、
- 保険診療は国から認められたもの。自費治療は認められていないので怪しい
- 高額な検査やサプリメントを患者に強いるのは医師としてどうか
- サプリメントは治療にはならない
…などさまざまなものです。
私はかならずしも今の日本の保険診療が良いとは思いません。
ろくに患者の顔を見ずに薬だけ処方する医師や、患者の症状や副作用を否定する医師をたくさん見てきました。
ただ、保険診療は医師に負担がかかるので、医療の質が落ちるという意見を見かけたことがあり、そういう側面もあるのかなとも思います。。
かといって自費の診療の質がいいかというと、そうではないと感じます。
自費の栄養療法のクリニックには3軒ほど通ったのですが、いずれも診察時間は10分前後。
数万円の検査をしても満足いく結果の説明はなく、どのクリニックも同じような治療(食事、サプリメント、カンジダ除菌、重金属デトックスなど)でした。
※ちなみに、保険適用で栄養療法をしている病院にも2軒通いましたが、良くも悪くも自費と違いはなかったです。(消化酵素や乳酸菌など保険の範囲内で処方してもらえたのはありがたかった)
自費も保険も同じやんけ。だったら保険診療のほうがマシじゃないか、と思っていたのですが……。
昨年、「非定型歯痛」という疾患で自費の歯科医にかかることになりました。
この病院は、初診料は2万円で栄養療法のクリニックと変わりないのですが、診察時間は初回2時間、再診は30分(オンライン可)で、初回はみっちりCTやレントゲンの検査をしてくれて、その料金も初診料に含んでいます。
また、「半年~1年くらいで良くなると思う」と最初に通院期間の目安を伝えてくれました。
薬については慎重に処方してくれて、説明もしっかりあります。
自費なのは金銭的にとても痛いのですが、ここまで手厚いなら納得できました。
その先生のことは信頼して治療をお任せできたこともあり、非定型歯痛は半年ほどでかなり良くなりました。
患者が望むもの
話が少しそれてしまったのですが、
患者としては「副腎疲労」という病気が存在するかどうかは、どうでも良いと思うんです。
要は「元気になりたい」。
患者の願いはそれだけです。
なので、たとえ副腎疲労という病気だか状態だかがあってもなくても、治療をして治れば結果オーライだと思うんです。
でも……。
栄養療法などの自費診療は、診察代も検査代もサプリメントも高額のため、続けられる方は多くはないと思います。
診察内容に満足できる病院も少ないかもしれません。
かといって、保険診療をしている一般の病院では、「原因がない」と言われ放置されてしまったり、「メンタル的なものじゃないか」と言われて心療内科に回されるだけだったりします。
保険診療の一般の医師と、自費の栄養療法クリニックの医師が意見を戦わせているのを見ますが、「どっちもどっち」だと感じます。
ただ、ひとつ副腎疲労について思うことがあります。
私は最近「慢性疲労症候群では?」と内分泌科で言われて、副腎疲労というより慢性疲労症候群を焦点に調べているのですが、
皮肉にもコロナ後遺症・ワクチン後遺症の方が慢性疲労症候群を発症してしまうことが多いようで、慢性疲労症候群については研究が少しずつ進み始めたように思います。
熱心な先生は海外の研究を調べたり、患者の話を見聞きしたりして、いろいろと調べてくれています。
(ヒラハタクリニックが有名です)
私が通っていた非定型歯痛の病院もそうなのですが、先生が自主的にいろいろ調べてくださっていました。私が飲んでいた薬についても調べてくださったりして。
本当に「副腎疲労」という状態なり疾患なりがあるのだとしたら、副腎疲労を扱う先生方は、国に対して、何か働きかけをしたり、何か対処をしてもらえないのでしょうか…?
そもそも慢性疲労症候群は厚生労働省の公式サイトにも掲載されていて、病気扱いになっていますが、副腎疲労も同様の認知を進めてもらえたりしないんでしょうか。
すでにしてくださっているのかな…?
まとめ
この数年、モヤモヤを抱えたまま自分の不調に向き合ってきているので、自分なりに折り合いをつけたいのですが……。
なかなか難しいですね。
私の考えを書いただけの記事になってしまいましたが、もし不調を格闘している方の励みか何かになれたら、幸いです。
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